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ヘルスケアに関するコラム

2024年10月8日

寒暖差に注意!夏から秋の季節の変わり目に気をつけたい心臓の不調とその対策

監修:循環器専門医師 磯谷善隆先生

 

 

10月に入って涼しい日が多くなり、秋を感じることが増えました。

季節の変わり目は、私たちの体にさまざまな影響を与えることがあります。夏から秋への季節の変わり目

は、気温や湿度の変化が激しく、心臓に負担がかかることがあります。この記事では、夏から秋にかけて注意すべき心臓の不調、その原因、そして対策について詳しく解説します。

 

 

気温の変化

夏から秋にかけての気温の変化は、心臓に負担をかけることがあります。特に、朝晩の冷え込みが激しいと、血管が収縮し、血圧が上昇することがあります。

逆に暑い日は発汗により体内の水分バランスが崩れ、心臓の負担に繋がることがあります。

 

ストレス

季節の変わり目は、生活環境の変化や仕事の忙しさなどからストレスを感じる方も多いのではないでしょうか。ストレスは心拍数や血圧を上昇させたり、不整脈を引き起こすことがあります。

 

 

心臓に不調がある場合、以下のような症状が現れることがあります。

 

動悸: 心臓が速く打つ、または不規則に打つ感覚。

胸の痛み: 圧迫感や締め付けられるような痛み。

息切れ: 軽い運動でも息が切れる。

めまい: 立ちくらみやふらつき。

 

このような症状の頻度が高い場合や痛みが強い場合は、迅速に医療機関を受診しましょう。また、症状が続く場合や不安を感じる場合も、早めに受診するようにしましょう。

 

 

 

心臓の不調には、生活習慣やストレスが関係していることが多くあります。生活が乱れていると感じる場合は、生活の見直しや、健康的な習慣を心がけることが必要かもしれません。

 

規則正しい生活

規則正しい生活リズムを保つことは、健康の第一歩。十分な睡眠をとり、できるだけ毎日同じ時間に起きて同じ時間に寝るようにしましょう。

また、バランスの取れた食事も重要です。特に野菜をしっかり摂り、塩分の過剰摂取やアルコールの飲み過ぎには気をつけて。

 

適度な運動

適度な運動は心臓の健康を保つために役立ちます。定期的な有酸素運動や筋力トレーニングを行うことが理想的ですが、難しければできるだけ階段を使う、一駅分歩くなど、日常生活に取り入れられる範囲で取り組んでください。

 

ストレス管理

ストレスをため込まないように、ストレスを解消することが大切です。趣味に没頭したり、深呼吸を行ったりなど、自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。

強いストレスを感じるようなときは、周囲を頼ったり、リフレッシュできる時間を意識的にとったり、無理をしないようにしましょう。

 

体温調節のできる服装

季節の変わり目は、朝晩に冷え込み、日中は暑くなるなど寒暖差が激しくなるのが特徴です。冷えや発汗が心臓の機能や血圧に影響するため、体温調節がしやすい服装を心がけましょう。

 

夏から秋にかけての季節の変わり目は、心臓に負担がかかりやすい時期です。気温や湿度の変化、ストレスなどが心臓の不調を引き起こす原因となることがあります。日頃から健康に気を配り、心臓の健康を守りましょう。