今すぐやめて!糖尿病、高血圧、脳梗塞、不整脈のリスクを高める「絶対NG習慣」

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Column

ヘルスケアに関するコラム

2025年10月14日

今すぐやめて!糖尿病、高血圧、脳梗塞、不整脈のリスクを高める「絶対NG習慣」

東京大学医学部附属病院 循環器内科 特任臨床医 磯谷 善隆 先生

監修:循環器専門医師 磯谷善隆先生

 

日本人は注意!糖尿病、高血圧、脳梗塞、不整脈のリスクを高める習慣とは?

 

その習慣、実は命を縮めるかもしれません

 

忙しいビジネスパーソンが陥りがちな、ある生活習慣。それは不整脈(心房細動の一種)、糖尿病、高血圧、脳梗塞のリスクを大きく高めるとされています。

 

特に日本人はこのリスク行動を取りやすい傾向があり、国内外の研究機関からもたびたび注意喚起がなされています(※1)。

 

しかもこの習慣は、動脈硬化、脳出血、骨粗鬆症、そして肥満のリスクまでも引き上げてしまうという、まさに“万病のもと”ともいえる存在なのです。

 

果たして、その絶対にやめるべきNG習慣とは一体何なのでしょうか?

 

「座りすぎ」の大きすぎる健康リスク

 

今すぐやめて!糖尿病、高血圧、脳梗塞、不整脈のリスクを高める「絶対NG習慣」

 

ズバリ、その絶対NG習慣とは『座りすぎ』です。

 

オーストラリアの大規模研究では、1日4時間以上座っている人は、2時間未満の人と比べて死亡リスクが40%高いことが報告されています(※2)。

 

また、アメリカの心臓協会ジャーナルに掲載された研究によると、高齢女性を対象とした調査ではありますが、1日10.22時間〜13.86時間座っていた人は、3.25〜8.27時間の人と比べて、不整脈をはじめとする心房細動のリスクが20%高いという結果もあります(※3)。

 

また、1日に12時間以上座っている人は、6時間未満の人に比べて、メンタルヘルスが悪化するリスクが約3倍高いという調査結果もあります(※4)。

 

なぜ座りすぎると、健康に良くないの?

 

以下のメカニズムにより、座りすぎによる健康リスクを高めると考えられています。

 

– 血流の悪化と循環器への影響

 

筋肉活動が極端な低下し、血流の悪化により心房内が拡張され、不整脈の一因になることがあります。

 

– 基礎代謝の低下によるさまざまなリスク

 

活動量の低下によりインスリンの感受性が低下し、血糖値の上昇を招き、糖尿病を引き起こしやすくなります。さらに、肥満や高血圧、動脈硬化のリスクも高まります。静脈の血流停滞により血栓症や脳梗塞リスクも上がるとされています(※5)。

 

こうした循環器への負担や代謝異常が慢性的に続くことで、心疾患をはじめとするさまざまな健康リスクが上昇します。

 

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「座りすぎ」の要因は?日本は1日7時間?世界トップクラスに長い

 

現代人の働き方や生活スタイルが大きな要因です。長時間のデスクワークや在宅勤務、スマホやタブレットの使用時間が増加したことにより、無意識のうちに座り続ける時間が増えています。

 

特に、日本人成人の平日座位時間は1日7時間 (中央値)で、世界20カ国の中でも最長であると複数の研究で示唆されています。

 

「座りすぎ」の解決策は?

 

厚生労働省や海外の心臓病財団は「30分に1回立ち上がる」ことを推奨しています(※6)。

 

トイレ休憩や軽いストレッチ、立ったまま電話をするなど、短いアクションを取り入れるだけでも健康リスクを大幅に減らすことができます。スタンディングデスクの導入も効果的です。

 

早期発見が命を守る。定期的なチェックで健康・突然死リスクを「見える化」しよう

 

生活習慣を見直すことは重要ですが、すでに進行しているリスクに気づくためには、定期的な検査が不可欠です。

 

特に心疾患は自覚症状が少ないまま進行することが多く、早期発見が何よりも重要です(※7)。

 

自宅で手軽に長時間心電図を測定できるサービスなどを使えば、心臓の健康状態をモニターすることができます。異常の早期発見だけでなく、適切な医療機関への橋渡しをサポートしてくれるものもありますので、活用するのも手です。

 

座りすぎを減らす意識と、定期的な心臓チェック。この両輪で、未来の健康を守りましょう。

 

 

〈参考文献〉

 

1. ”The descriptive epidemiology of sitting. A 20-country comparison using the International Physical Activity Questionnaire (IPAQ)”
2. “Telvision Viewing Time and Mortality: The AusDiab Study.”
3. “Sedentary Behavior and Atrial Fibrillation in Older Women: The OPACH Study”
4. 公益財団法人 明治安田厚生事業団HPより引用して作成
5. ”Sedentary Behavior: Emerging Evidence for a New Health Risk”
6. “Breaking up prolonged sitting reduces postprandial glucose and insulin responses.”
7. 日本循環器学会. 「循環器病予防に関するガイドライン(2020年改訂版)」

 

 

命を守るために!在宅でチェックできる「ホーム心臓ドック®」

 

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糖尿病、高血圧、脳梗塞、不整脈・・・若い頃、自分には無縁だった健康リスク。

 

生活習慣の乱れや加齢により、一気に自分ごとになる方は多いと思いますが、心房細動などの不整脈や睡眠時無呼吸症候群は、発症前に気づくことが難しく、初期には自覚しづらかったり、発症してからも気付かない方も。

 

そのため、気付いた時にはかなり進行していたり、最悪の場合「突然死」につながる可能性もあります。

 

だからこそ「症状がないうちに調べる」ことや、定期的な健康チェックが大切。自宅で心電図が測定できる「ホーム心臓ドックpro」なら、不整脈はもちろん、4疾患(糖尿病・高血圧・脳梗塞・不整脈)のリスクを高める睡眠時無呼吸症候群や睡眠の質、ストレスの兆候まで検出します。

 

しかも、「ホーム心臓ドックpro」は通院不要、自宅で寝ている間に検査が完了します。オンラインクリニックも完備しており、緊急性が高い方はそのまま大学病院への紹介状もお渡しできます。

 

忙しい人でも気軽に早期にリスクを察知できると、中高年層はもちろん、病院に行く時間が取れない子育て中の方や働き盛りの世代から好評をいただいています。

 

健康管理は“守る”から“見つけに行く”へ。日常的なセルフチェックが、命を守る一歩となります。

 

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免責事項:本記事は一般的情報の提供を目的とし、診断・治療の最終判断は必ず医師の診療に基づいて行ってください。急な症状の悪化や失神などの危険サインがある場合は、ためらわず救急受診してください。

 

 

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監修:循環器専門医師 磯谷善隆先生