ヘルスケアに関するコラム
2026年2月5日
不整脈(心房細動)による脳梗塞とは?原因・症状・予防を解説|気を付けないと寝たきりの原因に
不整脈、とくに心房細動は、脳梗塞の原因となることがあります。
自覚症状がないまま進行し、突然発症して寝たきりや要介護状態につながるケースも少なくありません。
脳梗塞は命に関わるだけでなく、発症後の生活の質を大きく左右する病気です。
そのため、原因となりうる不整脈を早期に知り、対策することが重要とされています。
この記事では、
- 不整脈(心房細動)と脳梗塞の関係
- 心房細動による脳梗塞の原因
- 自覚症状がない場合の注意点
- 早期発見と予防の考え方
について、一般の方にもわかりやすく解説します。
不整脈が原因で起こる脳梗塞とは?
脳梗塞は脳血管疾患のひとつで、何らかの原因で脳の血管が詰まることで血液が脳に行き渡らなくなってしまい、脳が障害を受けてしまう病気です。
脳梗塞が起こると場合によっては死に至ることもあります。また、命を取り留めても身体機能や言語機能が失われたり、寝たきりになったりするなど重篤な後遺症が残る可能性が高いのが特徴です。
内閣府の令和4年版高齢社会白書によると、65歳以上の要介護者の介護が必要になった要因は、
1位が認知症、次いで2位が脳血管疾患となっており、介護が必要になる大きな要因のひとつでもあります。
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脳梗塞の主な3つのタイプ
脳梗塞にはいくつかのタイプがあり、代表的なのは以下の3つです。
ラクナ梗塞
脳の深部にある細い血管が詰まる脳梗塞です。
高齢者に多く、朝起きたら手足のしびれを感じた、言葉が話しにくいなどの症状で気づくことが多いとされています。
アテローム血栓性脳梗塞
脳や首の血管の動脈硬化が進行し、血管が詰まることで起こります。
高血圧、高脂血症、糖尿病など、動脈硬化の危険因子を多く持つ人に起こりやすいタイプです。
心原性脳塞栓症
心臓でできた血栓が脳に運ばれ、脳の血管を閉塞させることで起こる脳梗塞です。
心房細動や心臓弁膜症などの不整脈が原因となることがあります。
心房細動による脳梗塞の原因
このうち、心原性脳塞栓症は不整脈が原因で引き起こされることがある脳梗塞です。
不整脈のひとつである「心房細動」は、脈拍が不規則に乱れる状態です。
心房細動が起こると、心臓の中で血液がよどみ、血栓ができやすくなります。
できた血栓が血流に乗って脳へ運ばれると、脳の動脈が詰まり、脳梗塞を発症することがあります。
脳梗塞の約15〜20%が心原性脳塞栓症とされており、
原因となる不整脈の早期発見や血栓予防が重要と考えられています。
心房細動は自覚症状がないこともある
心房細動には、自覚症状がある場合とない場合があります。
よくみられる症状
- 脈が飛ぶ
- 動悸がする
- 胸の苦しさを感じる
長く続いた場合に現れることがある症状
- 胸の痛み
- 息切れ
- めまい
- ふらつき
ただし、症状がほとんどないまま経過する人も少なくありません。
そのため、不整脈に気づかないまま生活し、突然脳梗塞を発症するケースもあります。
不整脈(心房細動)を見つけるには?
自覚症状がある場合は、放置せず早めに医療機関を受診することが大切です。
一方で、自覚症状がない場合でも、以下のような方法で気づくきっかけを作ることが重要です。
定期的な健康診断
心電図検査によって、不整脈が見つかることがあります。
長時間の心電図測定
心房細動は一時的に起こることも多く、短時間の検査では見逃されることがあります。
ココロミルでは、医療機関でも使われている高精度なウェアラブル心電計を用い、
最低8時間以上の心電図測定と解析を行うサービスを提供しています。
小型の機器で日常生活の中でも測定できるため、
健康診断では見つからなかった不整脈が発見されることもあります。
また、心拍数を測定できるスマートウォッチなどを活用するのも一つの方法です。
心房細動が原因の脳梗塞は寝たきりにつながる
脳梗塞は、発症部位や重症度によって、
- 半身まひ
- 言語障害
- 嚥下障害
などの後遺症が残ることがあります。
特に心原性脳塞栓症は、広い範囲の脳に障害を与えやすいとされており、
寝たきりや要介護状態につながるリスクが高いと考えられています。
心房細動を予防するためにできること
心房細動は、以下のような要因で起こりやすくなることが知られています。
心臓の病気がある場合
- 心筋梗塞
- 心臓弁膜症
生活習慣病がある場合
- 高血圧
- 糖尿病
- メタボリックシンドローム
- 慢性腎臓病
また、健康な人でも
- 過度な飲酒
- 精神的なストレス
- 睡眠不足
などが心房細動のリスクになるとされています。
規則正しい生活を心がけ、生活習慣病の改善に取り組むことが、
不整脈や脳梗塞の予防につながります。
不整脈・心房細動が不安な方へ|ホーム心臓ドックPro
不整脈や心房細動は、症状がないまま進行することもあるため、早期発見が重要です。
- 健診では異常がなかったが不安がある
- 動悸や脈の乱れを感じることがある
- 脳梗塞や寝たきりのリスクを減らしたい
そのような方に向けて、ココロミルでは
自宅で心電図を測定できる「ホーム心臓ドックPro」を提供しています。
日常生活の中で心電図を測定し、状態を把握することで、
不整脈に早く気づくきっかけづくりが可能です。
まとめ|不整脈(心房細動)による脳梗塞を防ぐために
・不整脈、とくに心房細動は脳梗塞の原因になることがある
・自覚症状がないまま進行するケースも少なくない
・心原性脳塞栓症は寝たきりや要介護につながるリスクがある
・早期発見と日常的な健康管理が予防の鍵
脳梗塞は突然発症し、生活を大きく変えてしまう病気です。
日頃から生活習慣に気をつけ、定期的な検査や心電図測定を行い、
不整脈を早期に把握することが大切です。
本記事の医療情報の作成・確認体制
本記事は、心疾患・循環器領域の医療機器メーカーである株式会社ココロミルが運営しています。
内容は、社内の編集チームが作成し、公開前に薬事・品質管理チームが確認しています。
内容確認:株式会社ココロミル 薬事・品質管理チーム
- 薬機法担当/医療機器最高技術責任者(CTO)
総括製造販売責任者・安全管理責任者・管理責任者:岡庭 貴志 - 製造販売業管理監督者:林 大貴
- 国内品質業務運営責任者:深澤 悠祐
- 製造業責任技術者:塩見 百合恵
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参考にしている主な情報源
本記事の内容は、次のような信頼できる情報を参考にしています。
- 厚生労働省など行政機関の資料・統計・ガイドライン
- 日本循環器学会などの学会が公表する診療ガイドライン・声明
- ピアレビューを経た医学・科学論文
- 大学・公的研究機関の研究成果 など
必要に応じて内容を見直し、重要な更新があれば記事を改訂します。
情報のご利用にあたって
本記事は、心疾患・循環器疾患などに関する一般的な情報提供・啓発を目的としており、
特定の方の診断や治療方針の決定、医療行為の代わりにはなりません。
胸の症状や動悸、不整脈を指摘されたことがある方、体調に不安のある方は、
この記事だけで判断せず、必ず医師・医療機関にご相談ください。
本記事をもとに、自己判断で受診を控えたり、治療・服薬を中止・変更することはお控えください。

