Column
ヘルスケアに関するコラム
2023年9月5日
動悸 を感じる!もしかして病気のサイン?
監修:循環器専門医師 磯谷善隆先生
ドクンドクン、ドキドキ、といった心臓の鼓動を強く感じることはありませんか?
このような 動悸 の症状は、緊張やストレスなどで日常生活でも感じやすいですが、実は心臓に問題があったり不整脈や貧血が隠れていたりする場合があるので注意が必要です。
動悸 とは
心臓の拍動を強く速く感じる、脈拍が乱れる症状のことです。胸に手を当てなくても拍動がわかる状態です。
激しい運動や緊張、驚いたときなどにも現れることがあります。
軽い運動や日常生活でも動悸が起こる場合は、心臓に問題がある可能性があります。
またストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの乱れによっても動悸は起こることがあります。
気をつけたほうがよい動悸
心臓の拍動を強く感じると同時に別の症状が現れた場合は、病気の可能性があります。
たとえば
・めまい、ふらつき
・胸の痛み
・失神
・冷や汗
・吐き気、嘔吐
などの症状が出た場合は、早めに病院を受診しましょう。
心不全、不整脈、心臓弁膜症、高血圧、バセドウ病、更年期障害などの可能性があります。
また、徐脈(1分間に脈拍が60回以下)と頻脈(1分間に脈拍が100回以上)を繰り返す場合や、徐脈または頻脈の状態が長く続く場合も受診をお勧めします。
動悸が特徴的な病気
心不全
心臓のポンプ機能が悪くなり、十分な量の血液を全身に送れなくなる病気です。
坂道や階段をのぼるときに動悸や息切れが起こるようになり、進行すると平地を歩いていても息苦しくなります。そのほか体重増加やむくみを感じることがあります。
心不全は命に関わることもあるので、症状がある場合は急いで病院を受診しましょう。
不整脈
不整脈は、脈をとってみると異常に早かったり、遅かったり、不規則になっている状態です。
年をとるにつれ誰にでも不整脈が現れますが、心配ないものと命に関わるものがあるので注意しましょう。
不整脈の中でも最も多い心房細動は、血栓ができやすくなりそれが脳に詰まる脳梗塞の原因にもなります。
不整脈は気づいていない人も多いため、健康診断などでたまたま見つかる場合が多いです。
動悸がしたときの対処法
動悸が起こったときは、まずは楽な姿勢になり、様子をみましょう。リラックスして深呼吸をすることで症状が治まることもあります。
動悸が何度も起こる、安静にしていても動悸がする場合は、病院で診察を受けましょう。
ただし、動悸だけでなく胸の痛みや息苦しさを感じる場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
ココロミルでは、医療機関でも使われている高精度なウェアラブル心電計を使って、長時間の心電図を測定し解析するサービス「ホーム心臓ドック®」を提供しています。小さな機械で24時間以上の測定を行うため、装着にも負担がなく、健康診断では見つからなかった不整脈などの症状が見つかることもあります。
気になる症状がある場合は放置せず、危険な病気を早期発見できるよう心がけましょう。