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ヘルスケアに関するコラム

2024年12月10日

冬場に潜む危険…!寒い季節に気をつけたいヒートショックについて解説

 

 

寒い季節になると、私たちの体は急激な温度変化にさらされることが多くなります。この「急激な温度変化」が原因で起こる健康被害を「ヒートショック」と呼びます。
暖かい部屋から寒い廊下や浴室へ移動するなど、体が急激な温度変化にさらされることで血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾患に繋がる可能性があります。
特に高齢者や持病を抱える方にとっては命に関わる危険性があるため、冬場には特に注意が必要です。

本記事では、ヒートショックの原因や症状、予防策について詳しく解説します。

 

 

急激な温度変化が体に与える影響

ヒートショックの主な原因は、急激な温度変化です。例えば、暖房の効いたリビングから冷えた浴室に移動した際、体温を一定に保つために血管が急激に収縮または拡張します。この変化が血圧の急上昇や急降下を引き起こし、心臓や脳に大きな負担をかけるのです。

 

主なリスク要因

住宅内の温度差:特に断熱性が低い住宅では、部屋ごとの温度差が大きくなるため危険性が高まります。トイレなどでヒートショックを起こすこともあります。

高齢者や持病を持つ人:血圧の調整機能が低下しているため、ヒートショックのリスクが高い。

入浴時の習慣:浴室が寒く、湯船のお湯が熱いと温度差が大きくなり、ヒートショックが起こりやすくなります。

 

 

 

主な症状

ヒートショックによる症状は、軽度なものから命に関わるものまで多岐にわたります。

・めまいや立ちくらみ

・動悸や息切れ

・意識喪失(失神)

・心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾患

 

血圧の変動が引き金となり、血管が破裂したり、血流が遮断されることで心筋梗塞や脳卒中などの重篤な病気に繋がることがあります。

 

健康被害の深刻さ

厚生労働省人口動態統計(令和3年)によると、高齢者の浴槽内での不慮の溺死及び溺水の死亡者数は4,750人で、冬は夏に比べて10倍近くにもなります。この多くがヒートショックによるものと考えられています。
しっかりと対策し、ヒートショックを防ぐことが重要です。

 

 

高齢者、高血圧や糖尿病などの持病がある人、肥満の人、睡眠時無呼吸症候群、不整脈の人が影響を受けやすいと言われています。以下の条件に当てはまる人は、特にヒートショックに注意が必要です。
また、ご家族に当てはまる人がいる場合は、特に入浴時などは様子を気にかけるようにしてください。

 

・65歳以上
・高血圧や糖尿病などの持病がある人
・心臓病や不整脈の既往歴がある人
・睡眠時無呼吸症候群の既往歴がある人
・寒冷地に住んでいる人
・熱い風呂が好きな人

 

これらに当てはまる人は、日常生活での温度差をできるだけ少なくする工夫が必要です。

 

 

 

1. 室内の温度差を減らす

住宅内の温度差を最小限に抑えることが、ヒートショック予防の基本です。

 

暖房器具の活用
 浴室や脱衣所にも暖房器具を設置し、部屋ごとの温度差を減らしましょう。特に浴室暖房は効果的です。

断熱性能の向上
 窓やドアに断熱材やカーテンを取り付けることで、冷気の侵入を防ぎ、部屋を暖かく保つことができます。

 

2. 入浴時の注意点

入浴時は、以下のポイントに注意することでヒートショックのリスクを軽減できます。

 

浴室を温める
 入浴前に浴室を暖房で温めておく。

湯温を適切に設定
  熱すぎるお湯は避け、40℃以下のぬるめのお湯に設定する。

急に湯船に浸からない
 まずは足元からお湯をかけて、徐々に体を温める。

 

3. 血圧管理を徹底する

血圧が不安定な方は、日頃から血圧を測定し、医師の指導を受けることが大切です。

 

定期的な健康チェック
 血圧計を活用し、日々の変化を記録する。

生活習慣の改善
  塩分を控えた食事や適度な運動を取り入れる。

 

4. 家族や同居人への配慮

ヒートショックのリスクが高い人が家族や同居人にいる場合は、見守りなどを心がけてあげるようにしましょう。

 

入浴時の見守り
 入浴時は、家族に声を掛けるようにしましょう。もしも入浴中の家族がなかなか戻らないなどの異変があれば、様子を見に行くようにしてください。

声かけの徹底
 入浴前後に体調を確認し、もし体調が悪い場合は入浴を控えてください。

 

 

ヒートショックは、冬場に私たちの健康を脅かす重大なリスクです。

寒い季節、体を温めるためにお風呂は欠かせません。安全にお風呂を楽しめるよう、予防策を徹底しましょう。

本記事の医療情報の作成・確認体制

本記事は、心疾患・循環器領域の医療機器メーカーである株式会社ココロミルが運営しています。
内容は、社内の編集チームが作成し、公開前に薬事・品質管理チームが確認しています。

内容確認:株式会社ココロミル 薬事・品質管理チーム

  • 薬機法担当/医療機器最高技術責任者(CTO)
    総括製造販売責任者・安全管理責任者・管理責任者:岡庭 貴志
  • 製造販売業管理監督者:林 大貴
  • 国内品質業務運営責任者:深澤 悠祐
  • 製造業責任技術者:塩見 百合恵

薬機法・医療広告ガイドラインに配慮し、誤解を招く表現がないようチェックを行っています。

参考にしている主な情報源

本記事の内容は、次のような信頼できる情報を参考にしています。

  • 厚生労働省など行政機関の資料・統計・ガイドライン
  • 日本循環器学会などの学会が公表する診療ガイドライン・声明
  • ピアレビューを経た医学・科学論文
  • 大学・公的研究機関の研究成果 など

必要に応じて内容を見直し、重要な更新があれば記事を改訂します。

情報のご利用にあたって

本記事は、心疾患・循環器疾患などに関する一般的な情報提供・啓発を目的としており、
特定の方の診断や治療方針の決定、医療行為の代わりにはなりません。

胸の症状や動悸、不整脈を指摘されたことがある方、体調に不安のある方は、
この記事だけで判断せず、必ず医師・医療機関にご相談ください。

本記事をもとに、自己判断で受診を控えたり、治療・服薬を中止・変更することはお控えください。