Column

ヘルスケアに関するコラム

2026年8月10日

健康診断で不整脈と指摘されたら?危険な種類・受診目安と手軽な精密検査法を解説

健康診断や人間ドックの結果表に「心電図異常」「不整脈の疑い」「要精密検査」と書かれているのを見て、不安を感じていませんか?

「心臓の病気=突然死」といったイメージからパニックになる方も少なくありませんが、正しく理解すれば必要以上に恐れる必要はありません。本記事では、健診結果に書かれた専門用語の意味や危険度、病院を受診すべき目安、そして仕事や家事で忙しい方でも利用できる手軽なリスク確認方法までわかりやすく解説します。

健康診断で「不整脈」と指摘されたら?まず知るべき結論

健診結果を受け取った際に、まず把握しておくべき重要なポイントが2つあります。

不整脈の約9割は「治療不要(経過観察)」

「不整脈」とは病名ではなく、心臓の脈打ちのリズムが乱れている状態全般を指す言葉です。

実は、健康な成人であっても日常的に小さな脈の乱れは発生しています。健康診断で見つかる不整脈の約9割は、加齢や体質、一時的なストレスなどが原因であり、命に別条のない「治療不要(経過観察)」のものです。「不整脈=すぐ命に関わる重病」というわけではありませんので、まずは落ち着いて結果を確認しましょう。

ただし「不整脈=安全」ではない

「まったく胸も痛くないし、ドキドキもしないから放置していいだろう」と判断するのは危険です。

不整脈の中には、自覚症状がまったくないまま進行し、ある日突然脳梗塞心不全といった重篤な病気を引き起こすタイプ(心房細動など)が存在します。「症状の有無」と「不整脈の危険度」は必ずしも一致しません。症状がなくても、健診結果で「要精密検査」「要受診」と指示されている場合は、自己判断で放置せず一度状態を確認することが重要です。

健診結果に書かれた「専門用語」の意味と危険度

健診結果に記載されやすい代表的な所見名と、それぞれの特徴・危険度をまとめました。

所見名主な症状・状態危険度・受診の必要性
期外収縮(心室/心房)脈が1回飛ぶ、一瞬ドキンとする【低〜中】 最も多く約9割は経過観察。ただし頻度が多い場合は要検査。
心房細動脈が不規則にバラバラに打つ【高】 血栓ができやすく脳梗塞リスクが5倍に。無症状でも受診必須。
洞性徐脈・洞性頻脈脈が極端に遅い(50回以下)/速い(100回以上)【低〜中】 運動習慣やストレス・カフェインが原因のことも。症状があれば受診。
脚ブロック(右脚/左脚)電気信号の伝導ルートの遅れ【低〜中】 右脚は心配ないことが多い。左脚や新出現の場合は精密検査。
ST-T変化・異常Q波心筋への血流不足や過去のダメージの疑い【中〜高】 狭心症や心筋梗塞のリスク評価のため、循環器内科での確認が必要。

期外収縮(脈が飛ぶ・ドキンとする)

正常なリズムの合間に、予定より早いタイミングで心臓が収縮する不整脈です。健康な人でも睡眠不足やストレス、コーヒーの飲み過ぎなどで頻繁に起こります。基本的には放置して問題ありませんが、1日に数千回以上発生している場合や、連続して起こる場合は心臓のポンプ機能低下につながるため検査が必要です。

心房細動(脈がバラバラに乱れる)

心房(心臓の上の部屋)が細かく震え、脈拍が完全に不規則になる不整脈です。心房内で血液がよどむことで「血栓(血の塊)」ができやすくなり、それが脳に飛ぶと重篤な脳梗塞を引き起こします。加齢とともに増える疾患であり、初期は無症状のことも多いため、指摘されたら必ず循環器内科を受診してください。

脚ブロック・房室ブロック・ST-T変化

心臓の中を走る電気刺激の伝わり方や、心筋の栄養状態を示す指標です。過去の健診データから変化がない「体質的なもの」であるケースも多いですが、隠れた心臓疾患(狭心症や心筋症など)のサインである可能性もあるため、専門医による過去比較と判断が推奨されます。

どんな症状があればすぐ病院へ行くべき?受診の目安

「どのようなタイミングで病院に行けばいいのか」の具体的な基準を解説します。

🚨 直ちに救急受診(119番または緊急外来)が必要なサイン

  • 突然意識が遠のく・気を失う(失神)
  • 締め付けられるような激しい胸の痛みや圧迫感が数分以上続く
  • 強烈な息苦しさがあり、冷や汗や吐き気を伴う

これらは命に関わる致命的な不整脈(心室細動など)や心筋梗塞のサインである可能性があります。迷わず緊急対応を行ってください。

循環器内科を受診すべきケース

緊急の症状がなくても、以下の条件に該当する場合は循環器内科を早めに受診しましょう。

  • 健診結果で「要精密検査」「要再検査」「要医療」と書かれている
  • 初めて不整脈の指摘を受けた(前年の健診では正常だった)
  • 時々「激しい動悸」「めまい」「階段を上ったときの異常な息切れ」を感じる
  • 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの持病がある

循環器内科で行う精密検査の流れと費用感

病院を受診した際、どのような検査を行うのかあらかじめ知っておくと安心です。

病院での主な検査内容

  1. 問診・12誘導心電図検査健診時と同様、ベッドに横になって15秒ほどの心電図を計測し、現時点での心拍数やリズムを確認します。
  2. 心臓超音波(心エコー)検査超音波を胸にあて、心臓の大きさ、動き、弁の状態、ポンプ機能を画像でチェックします(痛みはありません)。
  3. 24時間ホルター心電図検査小型の記録器を体に装着し、日常生活や睡眠中の心電図を24時間連続で記録します。病院に翌日装置を返却する必要があります。

※費用は保険適用(3割負担)の場合、ホルター心電図と心エコーを合わせて約5,000円〜8,000円程度が目安となります。

受診時に持参するもの

  • 健康診断の結果表(心電図波形のコピーがあれば一緒に持参)
  • 過去の健康診断結果(前年・前々年のものがあると比較に役立ちます)
  • お薬手帳(普段飲んでいる薬がある場合)

不整脈と言われたが…「病院に行く時間がない」「受診すべきか迷う」方へ|自宅でできる『ホーム心臓ドックPro』をご紹介

「健診で不整脈と書かれたけれど、仕事が忙しくて平日に病院へ行けない」
「自覚症状がまったくないのに、仕事を休んでまで受診すべきか悩む」

健康診断で指摘されたものの、要経過観察だと逆に困惑しませんか?心臓は自覚症状がない場合がある一方で、突然死に繋がる事例もあり、通院は必要じゃないのかと不安も募りますよね。

逆に、「経過観察」の文字に、「とりあえず放置して大丈夫なんだ」と安心してしまう方も少なくありません。

「経過観察」と言われた方へ|健診で見つかった“その先”を調べる重要性

しかし、健診の心電図検査で記録されるのは、1日のうちわずか15秒程度の様子です。

実は、健康診断で行う心電図検査はわずか15秒程度しか記録しません。ここに落とし穴があり、実は発作的に起こる不整脈や、夜間・早朝だけに発生する不整脈は、健診のタイミングで運良く(あるいは運悪く)出なければ検出できず、見逃されてしまうケースがあります。

また、一瞬の検査でも不整脈が検知されたということは、「他でも不整脈が発生している可能性が高い」という重要なサインでもあります。

その心臓の「どこで」「どのような波形異常」がどのくらいの頻度で起きているのかは、一瞬の検査ではわかりません。たまたま健診中に軽度の症状が出ただけで、別の時間帯(睡眠中やストレスがかかった際など)には、より注意が必要な不整脈が潜んでいるケースもあります。

「経過観察」と言われたからこそ、健康を守るためには健診以外の時間帯も含めて長時間の状態を一度詳しく調べてみることが非常に大切です。

『ホーム心臓ドックPro』で不整脈の不安解消を

ココロミルホーム心臓ドックpro
ホーム心臓ドックpro購入ボタン

「ホーム心臓ドックpro」は、自宅で長時間の心電図検査が可能な心電図解析サービスです。
専用の小型心電計が自宅に届き、普段通りの生活を送りながら長時間の心電図データが取得できます。

心電計は大学病院でも使用されるものが搭載されており、専門チームによって分析され分かりやすい総合レポートとして手元に届きます。

「見えないところで、危険なリスクがあるか」届いたレポートを持って病院へ行けば医師の診察や診断も極めてスムーズになり、無駄な再検査や受診の遅れを防ぐことができます。異常がみられなければ、過度な心配をすることなく、安心感をもって経過観察に臨んでいただけます。

    「まずは自宅で詳しく自分の心臓リスクを確かめてみたい」という方は、ぜひ活用をご検討ください。

    「もしかして不整脈…?」ホーム心臓ドックproの活用体験談

    Aさんは、45歳でこれまで健康的な生活を送ってきましたが、急に不整脈の症状に見舞われました。

    「ある日、胸にグッと違和感を感じたり、喉が詰まる感じがするようになりました。突然のことで、また初めてのことで何科にかかるべきか、そもそも心臓が原因なのか体で何が起きているのかも分からず困りました。過去に、1度だけ人間ドックで心房調律と書かれていましたが、B判定だったのと経過観察とあったため特に気にせず過ごしていました。

    そんな時、ホーム心臓ドックproの存在を知りました。病院に行くほどではないが、40代で色々心配なこともあり、利用してみることに。

    検査中は、同梱されていたスマートフォンに自分の心電図波形が出るのですが、胸の違和感と同時に明らかに大きな波形の揺れがありました。

    “これは心臓に異常があるんだな”と思い怖くなりましたが、なんとなく波形の形から「期外収縮」という健康な人でも起こるものなのかなというのが予測でき、レポートを受け取ると「心室期外収縮」「上室性期外収縮」の記載が。ひとまず安心して循環器科の予約を取りました。」

    『ホーム心臓ドックpro』実際のレポート

    「ホーム心臓ドックproのレポートは、通院にも持っていき、医師には症状の説明や経過とともに、こちらのレポートを見せながら説明しました。医師も“確かに、期外収縮の波形が出ていますね”と波形を見て諸々の説明をしてくださり、他の病気が隠れていないか血液検査などを行うことになりました。ひとまずは、街のクリニックに通いながら、心配を払拭できたらと思っています。心臓病は、発症即死もある怖い病気なので、スムーズに検査が進み、安心できました。」

    このように、簡単でありながら長時間シッカリと心電図を確認できるのが『ホーム心臓ドックpro』の強みです。
    通院の前に、または通院まで至らなくてもきちんと検査を受けて安心したいという方にもご活用いただけます。

    ⇒『ホーム心臓ドックpro』検査はこちらから

    不整脈と健康診断に関するよくある質問(FAQ)

    Q1. 健診結果の「要観察」と「要精密検査」の違いは何ですか?

    「要観察」は、現時点で直ちに治療が必要な病気である可能性は低いものの、念のため定期的な経過チェックが推奨される状態です。「要精密検査」は、治療が必要な病気が隠れていないか、詳しい検査(心エコーや24時間心電図など)を行って確認する必要がある状態を指します。

    Q2. 過去の健診では正常だったのに、急に不整脈と言われたのはなぜですか?

    加齢に伴う心臓の変化のほか、健診当日の睡眠不足、緊張、前日のアルコール摂取、カフェインの過剰摂取などが影響して一時的に脈が乱れた可能性があります。ただし、新たに心房細動などが発症した可能性もあるため、初めて指摘された場合は確認が推奨されます。

    Q3. スマートウォッチの心電図通知で異常が出た場合も受診すべきですか?

    はい。最近のスマートウォッチ(Apple Watchなど)は心房細動の検知精度が非常に高くなっています。スマートウォッチで心電図異常の通知が出た場合や波形が乱れている場合は、その波形データを保存・印刷して循環器内科医に見せることで、非常にスムーズな診断につながります。

    健康診断での不整脈の指摘は、自分の心臓と向き合う良いきっかけです。過度に怖がらず、まずは正確な状態を把握することから始めましょう。病院での精密検査や『ホーム心臓ドックPro』などを賢く活用し、安心できる毎日を過ごしてください。

    ココロミルホーム心臓ドックpro
    ホーム心臓ドックpro購入ボタン

    本記事の医療情報の作成・確認体制・監修

    本記事は、心疾患・循環器領域の医療機器メーカーである株式会社ココロミルが運営しています。
    内容は、社内の編集チームが作成し、公開前に薬事・品質管理チームが確認しています。

    内容確認:株式会社ココロミル 薬事・品質管理チーム

    • 薬機法担当/医療機器最高技術責任者(CTO)
      総括製造販売責任者・管理責任者・国内品質業務運営責任者:岡庭 貴志
    • 製造販売業管理監督者:林 大貴
    • 安全管理責任者:髙橋雄太
    • 製造業責任技術者:白築 直樹

    薬機法・医療広告ガイドラインに配慮し、誤解を招く表現がないようチェックを行っています。

    詳しくは、医療情報発信ポリシーでもご確認いただけます。

    参考にしている主な情報源

    本記事の内容は、次のような信頼できる情報を参考にしています。

    • 厚生労働省など行政機関の資料・統計・ガイドライン
    • 日本循環器学会などの学会が公表する診療ガイドライン・声明
    • ピアレビューを経た医学・科学論文
    • 大学・公的研究機関の研究成果 など

    必要に応じて内容を見直し、重要な更新があれば記事を改訂します。

    情報のご利用にあたって

    本記事は、心疾患・循環器疾患などに関する一般的な情報提供・啓発を目的としており、
    特定の方の診断や治療方針の決定、医療行為の代わりにはなりません。

    胸の症状や動悸、不整脈を指摘されたことがある方、体調に不安のある方は、
    この記事だけで判断せず、必ず医師・医療機関にご相談ください。

    本記事をもとに、自己判断で受診を控えたり、治療・服薬を中止・変更することはお控えください。