ヘルスケアに関するコラム
2026年4月17日
健康診断で不整脈と言われたらどうする?
「健康診断で不整脈と言われた」
「心電図に異常があると言われたけど、すぐ病院に行くべき?」
「症状がないのに、本当に気にしたほうがいいの?」
こうした不安を感じる人は少なくありません。
まず知っておきたいのは、不整脈はひとつの病名ではなく、いろいろな状態をまとめた言葉だということです。脈が速いもの、遅いもの、脈が飛ぶように感じるものなどがあり、治療がいらないものもあれば、早めに対応したいものもあります。そのため、健康診断で「不整脈」と言われたときに大切なのは、慌てることではなく、どのタイプなのかを見分けることです。
まずは落ち着いて。健診で不整脈を言われても重い病気とは限りません
健康診断の心電図で不整脈が見つかっても、それだけで「危険」とは限りません。医療機関サイトでも共通しているように、健診で見つかる不整脈には、経過観察でよいものも多く含まれます。特に、脈がたまに飛ぶ程度の期外収縮は、健康な人にも起こりうる代表的な不整脈です。
一方で、不整脈の種類によっては注意が必要です。たとえば心房細動は、すぐに命に関わることは多くない一方で、脳梗塞や心不全の原因になりうるため、見つかったらきちんと受診したい不整脈です。
不整脈は「総称」です。健診では何を見ているの?
日本心臓財団は、不整脈を「病名ではなく病態の総称」と説明しています。大きく分けると、
- 脈が飛ぶように感じる 期外収縮
- 脈が速くなる 頻脈
- 脈が遅くなる 徐脈
があります。健診の心電図では、こうした脈のリズムの乱れや、心筋梗塞・心肥大などを疑う波形の異常を見ています。国立循環器病研究センターによると、標準12誘導心電図では色々な不整脈や波形の異常がわかります。
つまり、健診の「不整脈あり」は、最終診断ではなく“詳しく見たほうがよいサイン”と考えるのが自然です。
症状がなくても大丈夫、とは言い切れません
不整脈でよくある症状は、動悸、脈が飛ぶ感じ、息切れ、めまいなどです。ですが、症状があるかないかだけで重症度は決められません。日本循環器協会の説明でも、健診で見つかる心室性期外収縮の多くは無症状ですし、逆に症状が強くてもすぐ危険とは限りません。
だからこそ、
「症状がないから放置」
「ドキドキするから重症」
と自己判断しないことが大切です。必要なのは、症状そのものよりも、どの不整脈なのか、心臓の病気が隠れていないかを確認することです。
健診で見つかりやすい不整脈と、特に注意したい不整脈
よくあるのは「期外収縮」
期外収縮は、予定より少し早く心臓が打つことで、脈が飛んだように感じる不整脈です。健康な人にもみられることがあり、心臓病がなく症状も軽ければ、治療しないこともよくあります。
注意したいのは「心房細動」
心房細動は、心房がばらばらに細かく震える不整脈です。脈が不規則になり、心臓の中に血液がよどみやすくなるため、血栓ができて脳梗塞につながることがあります。また、心不全の原因にもなります。症状がないまま見つかることもあるので、健診で指摘されたら放置しないことが大切です。
命に関わる不整脈もある
不整脈の中には、心室細動や重い心室頻拍のように、すぐ命に関わる危険なものもあります。こうした不整脈では、強いめまい、失神、急な意識消失などが手がかりになることがあります。
こんなときは早めに循環器内科へ
健診で不整脈と言われたうえで、次のようなことがある場合は、早めに循環器内科を受診しましょう。
- 動悸が強い
- 脈が飛ぶ感じが何度もある
- 息切れがある
- めまいや失神がある
- 胸の不快感や胸痛がある
- 家族に突然死した人がいる
- もともと高血圧、糖尿病、心不全、心筋梗塞などがある
特に、失神や強いめまいは危険な不整脈を見分ける重要な手がかりになります。医療機関でも、こうした症状や家族歴は危険度を見る上で大事にされています。
受診したらどんな検査をする?
まずは心電図
健診と同じように、まずは12誘導心電図を確認します。これは基本の検査で、脈の乱れや波形の異常を見ます。
次にホルター心電図
不整脈は、受診したときには出ていないことも多いです。そんなときに役立つのがホルター心電図です。国立循環器病研究センターでは、24時間から1週間の長時間ホルター心電図を主な診断法に挙げています。
心エコーや血液検査
不整脈を見るときは、心臓そのものの状態も大切です。心エコーで心臓の形や動きを確認し、必要に応じて血液検査で貧血や甲状腺の異常などを調べることがあります。
「健診では異常、受診時は異常なし」もありえます
不整脈のややこしいところは、出るときと出ないときがあることです。
健診では出たのに病院では出ない、逆に健診では出なかったのに別の日には気になる、ということもあります。国立循環器病研究センターも、症状の頻度が少ない人向けに、発作時に記録する検査や長時間記録の必要性を案内しています。
ここで少しドキッとするのは、
「その場で異常がなかった=本当に何もない」とは限らない
ということです。
そんなときに知っておきたい選択肢の一つが、ホーム心臓ドックProです。
ホーム心臓ドックproは、自宅で小型心電計を胸に貼りいつも通り過ごすだけで、9〜24時間の長時間心電図検査ができます。検査結果は、医療従事者が解析しレポートにしてメールでお送りします。
さらに、睡眠の質、睡眠時無呼吸症候群(SAS)、ストレスの兆候もチェックできます。
「病院に行かずに今の状態を知りたい」
「健診では言われたけど、精密検査は気が重い」
「病院に行く時間がなかなか取れない」
そんな人にとって、気軽にチェックできる検査キットとして支持されています。
ぜひこのような検査キットも検討してみましょう。
健診で不整脈と言われたときの行動まとめ
健診で不整脈と言われたら、まず次の順で考えると落ち着きやすいです。
- すぐに重い病気と決めつけない
- でも放置しすぎない
- 症状や持病があれば循環器内科へ相談する
- 必要ならホルター心電図や心エコーで詳しく調べる
- 記録が残しにくいタイプなら、長時間記録の方法も考える
不整脈は「見つかったこと」自体より、何の不整脈かを見分けることが大切です。
健康診断で不整脈と言われたら自己判断せずに必要な検査を
健康診断で不整脈と言われても、すぐに重い病気とは限りません。
ただし、不整脈は総称で、期外収縮のようによくあるものから、心房細動のように早めに対応したいもの、さらに命に関わる危険なものまであります。
大切なのは、
- 症状だけで判断しない
- 自己判断で放置しすぎない
- 必要な検査で種類を見分ける
この3つです。
もし「健診で言われたけど、その後どうしたらいいかわからない」と感じているなら、まずは循環器内科に相談すること、そして必要に応じて長時間の記録で状態を見える化することが、安心への近道になります。
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参考元
日本心臓財団「不整脈とは」
https://www.jhf.or.jp/check/opinion/category/c1
日本心臓財団「心房細動、心房粗動」
https://www.jhf.or.jp/check/opinion/category/c1-3
日本心臓財団「心房細動」
https://www.jhf.or.jp/check/term/word_s/atrial_fibrillation
日本心臓財団「脈を測って心房細動を早期発見」
https://www.jhf.or.jp/ez-do-kenmyaku
国立循環器病研究センター「不整脈科|対象疾患・治療法」
https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/cvm/arrhythmia/treatment-20
国立循環器病研究センター「不整脈科」
https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/cvm/arrhythmia
国立循環器病研究センター「安静時心電図検査」
https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/treatment/laboratorymedicine/physiofunction/detail01-2
国立循環器病研究センター「発作時心電図検査」
https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/treatment/laboratorymedicine/physiofunction/detail05
日本循環器協会「健診で『心室性期外収縮』を毎年指摘されます。」
https://j-circ-assoc.or.jp/faq//
本記事の医療情報の作成・確認体制
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内容は、社内の編集チームが作成し、公開前に薬事・品質管理チームが確認しています。
内容確認:株式会社ココロミル 薬事・品質管理チーム
- 薬機法担当/医療機器最高技術責任者(CTO)
総括製造販売責任者・安全管理責任者・管理責任者:岡庭 貴志 - 製造販売業管理監督者:林 大貴
- 国内品質業務運営責任者:深澤 悠祐
- 製造業責任技術者:塩見 百合恵
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参考にしている主な情報源
本記事の内容は、次のような信頼できる情報を参考にしています。
- 厚生労働省など行政機関の資料・統計・ガイドライン
- 日本循環器学会などの学会が公表する診療ガイドライン・声明
- ピアレビューを経た医学・科学論文
- 大学・公的研究機関の研究成果 など
必要に応じて内容を見直し、重要な更新があれば記事を改訂します。
情報のご利用にあたって
本記事は、心疾患・循環器疾患などに関する一般的な情報提供・啓発を目的としており、
特定の方の診断や治療方針の決定、医療行為の代わりにはなりません。
胸の症状や動悸、不整脈を指摘されたことがある方、体調に不安のある方は、
この記事だけで判断せず、必ず医師・医療機関にご相談ください。
本記事をもとに、自己判断で受診を控えたり、治療・服薬を中止・変更することはお控えください。

