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ヘルスケアに関するコラム

2026年4月17日

期外収縮とは?よくある不整脈との違いを解説

「脈が飛ぶ感じがする」
「健康診断で期外収縮と言われた」
「よくある不整脈って聞いたけど、本当に大丈夫?」

そんな不安を持つ人は少なくありません。

期外収縮は、不整脈の一種です。
実は、健康な人にも見られることがある、比較的よくある不整脈です。

ただし、全部が同じように心配いらないとは限りません。
背景に心臓の病気がある場合や、強い症状がある場合は、きちんと調べたほうがよいこともあります。

この記事では、期外収縮とは何か、不整脈との違い、主な症状、原因、受診の目安、検査や治療までをわかりやすく解説します。

期外収縮とは?不整脈の一種です

不整脈とは何か

不整脈とは、心臓のリズムが乱れた状態のことです。
脈が速くなったり、遅くなったり、不規則になったりするものをまとめて不整脈と呼びます。

期外収縮は「脈が飛ぶ」と感じやすい不整脈

期外収縮は、本来のタイミングより少し早く心臓が打つことで起こる不整脈です。

そのため、実際には

  • 脈が飛んだように感じる
  • 胸がドキッとする
  • 一瞬、胸がつまるように感じる

といった形で気づくことがあります。

期外収縮と頻脈・徐脈との違い

不整脈は大きく分けると、

  • 脈が速くなる 頻脈
  • 脈が遅くなる 徐脈
  • 脈が飛ぶように感じる 期外収縮

のように考えるとわかりやすいです。

つまり、期外収縮は「不整脈の中のひとつ」です。
「不整脈=全部危険」というわけではなく、種類によって見方が変わります。

心房性期外収縮と心室性期外収縮の違い

期外収縮は、起こる場所によって大きく2つに分かれます。

  • 心房性期外収縮
    心臓の上の部屋で起こる
  • 心室性期外収縮
    心臓の下の部屋で起こる

どちらも珍しいものではありませんが、特に心室性期外収縮では、もともとの心臓病が関係していないかを見ることが大切です。

期外収縮の主な症状

脈が飛ぶ・抜ける感じ

もっともよくあるのは、脈が飛ぶ、抜ける感じです。
「一瞬止まったように感じる」と表現する人もいます。

胸がドキッとする・胸がつまる感じ

期外収縮では、

  • 胸がドクンとする
  • 一拍だけ強く感じる
  • 胸がつまる感じがする

といった症状が出ることがあります。

無症状で健康診断で見つかることもある

期外収縮は、自覚症状がないことも多いです。
そのため、健康診断の心電図でたまたま見つかる人も少なくありません。

「症状がないなら大丈夫」と思いやすいですが、症状の有無だけで判断しないことが大切です。

期外収縮の原因

ストレス・睡眠不足・カフェイン・飲酒

期外収縮は、心臓に大きな病気がなくても起こることがあります。
きっかけになりやすいのは、たとえば次のようなものです。

  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 疲れ
  • コーヒーなどのカフェイン
  • 飲酒
  • 喫煙

こうした生活習慣や体調の乱れで、一時的に出やすくなることがあります。

心筋梗塞や弁膜症など心臓の病気

一方で、期外収縮の背景に

  • 心筋梗塞
  • 心筋症
  • 弁膜症
  • 心不全

などの心臓の病気があることもあります。

この場合は、単に「よくある不整脈」とは言えず、もともとの病気の評価や治療が必要です。

薬や体のバランスが関係することもある

薬の影響や、体のミネラルバランスの乱れなどが関係することもあります。
そのため、必要に応じて血液検査などを行うことがあります。

期外収縮は危険?受診したほうがよいケース

多くは心配の少ないケース

期外収縮は、健康な人にもよく見られる不整脈で、多くはすぐに命に関わるものではありません

特に、

  • 心臓の病気がない
  • 症状がほとんどない
  • 健診でたまたま見つかっただけ

という場合は、治療をしないこともよくあります。

ただし、全部が同じではありません

気をつけたいのは、「よくある」ことと「全員が安心」というのは別だということです。

もともと心臓の病気がある人では、期外収縮が心臓の不調のサインになっていることがあります。
また、回数が多い場合や、症状が強い場合は、詳しく調べたほうがよいこともあります。

めまい・失神・胸痛・息切れがあるときは受診を

次のような症状があるときは、早めに循環器内科を受診しましょう。

  • めまいが強い
  • 失神した
  • 胸の痛みがある
  • 息切れがある
  • 運動中に症状が出る
  • 動悸が強くてつらい

こうした症状がある場合は、期外収縮以外の問題も含めて確認が必要です。

期外収縮の検査

12誘導心電図

まず行われることが多いのが、心電図検査です。
健康診断で見つかるのも、この心電図によることが多いです。

ホルター心電図

期外収縮は、いつも同じように出るとは限りません。
そのため、24時間心電図を記録するホルター心電図が役立ちます。

これによって、

  • 1日にどれくらい出ているか
  • 単発か、連発しているか
  • 危ない出方ではないか

などを確認しやすくなります。

心エコーや血液検査

もともとの心臓病が隠れていないかを調べるために、心エコー検査を行うことがあります。
また、必要に応じて血液検査などで他の原因も確認します。

症状がたまにしか出ないときは、“その場で異常なし”だけでは分からないこともあります

期外収縮は、その場の検査でたまたま見つかることもあれば、気になる症状があるのに検査時には出ていないこともあります。

つまり、一回の短い検査だけでは分かりにくいことがあるためです。

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期外収縮の治療法

経過観察でよいことが多い

心臓の病気がなく、症状も軽い場合は、治療せずに様子を見ることが多いです。

生活習慣の見直し

ストレス、睡眠不足、飲酒、カフェイン、喫煙などが関係していそうな場合は、まず生活習慣を見直します。

たとえば、

  • しっかり眠る
  • 疲れをためすぎない
  • コーヒーやエナジードリンクをとりすぎない
  • お酒を控えめにする

といったことが役立つ場合があります。

薬で症状を軽くすることもある

症状がつらい場合には、薬で期外収縮を抑えたり、感じ方を軽くしたりすることがあります。

カテーテルアブレーションが選ばれることもある

頻度が多い場合や、症状が強い場合などでは、カテーテルアブレーションが検討されることもあります。

これは、不整脈の原因になっている場所をカテーテルで治療する方法です。

日常生活で気を付けたいこと

症状のきっかけをメモする

「いつ起こるか」を軽くメモしておくと役立ちます。

  • 寝不足の日
  • 緊張した日
  • コーヒーを多く飲んだ日
  • お酒を飲んだ日
  • 運動したとき

こうしたきっかけが見えると、医師にも伝えやすくなります。

睡眠・ストレス・嗜好品を見直す

期外収縮は、生活リズムの乱れと関係することがあります。
まずは、睡眠・ストレス・カフェイン・飲酒を見直すことが大切です。

自己判断で放置しすぎない

「よくある不整脈」と聞くと安心しやすいですが、自己判断で放置しすぎるのはおすすめできません。
とくに、症状が増えたときや、今までと違う感じがするときは受診しましょう。

健康診断で期外収縮を指摘されたらどうする?

まず知っておきたいのは、健診で見つかる期外収縮は珍しくないということです。

ただし、その場で一回見つかったという事実だけで、

  • 絶対に大丈夫
  • すぐ危険

のどちらかを決めることはできません。

大切なのは、

  • 症状があるか
  • 回数が多そうか
  • 心臓の病気がないか

を確認することです。

不安があるなら、循環器内科で相談して、必要に応じてホルター心電図や心エコーを受けると安心につながります。

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期外収縮の基本を理解しよう

期外収縮は、不整脈の中でも比較的よく見られるものです。
健康な人にも起こることがあり、多くは大きな心配がいらないケースです。

ただし、

  • 心臓の病気がある
  • 症状が強い
  • めまい、失神、胸痛、息切れがある
  • 回数が多いかもしれない

といった場合は、きちんと調べることが大切です。

「よくあるから大丈夫」と決めつけすぎず、
「全部危険だ」と怖がりすぎず、まずは自分の状態を知ることが大切です。

参考URL

  1. 日本心臓財団「期外収縮|心臓病用語集」

https://www.jhf.or.jp/check/term/word_k/extrasystole

  1. 日本循環器協会「健診で『心室性期外収縮』を毎年指摘されます…」

https://j-circ-assoc.or.jp/faq/

  1. 日本心臓財団「期外収縮とは|疾患別解説」

https://www.jhf.or.jp/check/opinion/category/c1-1

  1. 国立循環器病研究センター 不整脈科「対象疾患・治療法」

https://www.ncvc.go.jp/hospital/section/cvm/arrhythmia/treatment-20

本記事の医療情報の作成・確認体制

本記事は、心疾患・循環器領域の医療機器メーカーである株式会社ココロミルが運営しています。
内容は、社内の編集チームが作成し、公開前に薬事・品質管理チームが確認しています。

内容確認:株式会社ココロミル 薬事・品質管理チーム

  • 薬機法担当/医療機器最高技術責任者(CTO)
    総括製造販売責任者・安全管理責任者・管理責任者:岡庭 貴志
  • 製造販売業管理監督者:林 大貴
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  • 製造業責任技術者:塩見 百合恵

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参考にしている主な情報源

本記事の内容は、次のような信頼できる情報を参考にしています。

  • 厚生労働省など行政機関の資料・統計・ガイドライン
  • 日本循環器学会などの学会が公表する診療ガイドライン・声明
  • ピアレビューを経た医学・科学論文
  • 大学・公的研究機関の研究成果 など

必要に応じて内容を見直し、重要な更新があれば記事を改訂します。

情報のご利用にあたって

本記事は、心疾患・循環器疾患などに関する一般的な情報提供・啓発を目的としており、
特定の方の診断や治療方針の決定、医療行為の代わりにはなりません。

胸の症状や動悸、不整脈を指摘されたことがある方、体調に不安のある方は、
この記事だけで判断せず、必ず医師・医療機関にご相談ください。

本記事をもとに、自己判断で受診を控えたり、治療・服薬を中止・変更することはお控えください。