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ヘルスケアに関するコラム

2026年8月4日

熱中症に潜む夏の心臓リスクと身体が出すSOSサイン!「ただの夏バテ」と決めつけは危険

厳しい猛暑が続くなか、「なんだか身体がだるい」「動悸や息切れがする」といった症状を「暑さのせい」「夏バテだから」と自己判断で済ませていませんか?

実は、酷暑や脱水は熱中症だけでなく、心臓や循環器系にも極めて大きな負担をかけています。

ウェアラブル心電計などの医療機器開発を手がける株式会社ココロミルが実施した「酷暑と心臓の健康に関する意識・実態調査(全国の男女339人対象)」では、暑さによる体調不良を感じながらも医療機関を受診した人はわずか1.2%にとどまり、危険な「症状の放置」が浮き彫りとなりました

本記事では、調査データから見えた実態をはじめ、酷暑が心臓を脅かす3つのメカニズム、救急現場で警戒される「熱中症もどき」のリスクについて分かりやすく解説します。

1. 酷暑・脱水による「心臓への負担」——約5割が認知不足の実態

① 酷暑と心臓の関係を「十分に理解していない」人が53.7%

「酷暑や脱水が、心臓や循環器系への負担になる可能性があることを知っていたか」という質問に対し、「知らなかった(28.3%)」、「聞いたことはあった(25.4%)」を合わせると、全体の53.7%が十分には理解していないことが分かりました

  • よく知っていた: 12.4%(42人)
  • ある程度知っていた: 33.9%(115人)
  • 聞いたことはあった: 25.4%(86人)
  • 知らなかった: 28.3%(96人)

水分補給やエアコンの使用といった熱中症対策は定着している一方で、「暑さから身体を守るために心臓が過剰に働いている」という循環器リスクへの認知は、まだ十分に広がっていません

② 暑い日に感じた不調——熱中症症状の陰に潜む「心臓のSOS」

「夏の暑い日や暑さによる体調不良の際に経験した症状」(複数回答)を尋ねたところ、一般的な熱中症症状に加え、心不全や不整脈に関連する自覚症状が多く挙がりました

経験した症状(複数回答 / n=339) 人数割合疑われる身体のサイン
めまい・立ちくらみ117人34.5%熱中症の代表例だが、血圧急変動や心機能低下でも発生
強いだるさ・倦怠感、少し動いただけで疲れた109人32.2%夏バテと見誤られやすいが、心不全の初期症状の可能性
息切れ・息苦しさ72人21.2%心不全や心筋虚血の重要な危険信号
横になると息苦しい、夜中に息苦しくて目が覚めた59人17.4%「起坐呼吸」と呼ばれる心不全特有の症状
足や足首のむくみ58人17.1%血液循環の停滞や右心不全などのサイン
動悸29人8.6%不整脈や心臓への過重負荷の直接的サイン
脈が速い、飛ぶ、乱れるように感じた28人8.3%頻脈や期外収縮などの不整脈症状
気が遠くなる、失神しそうになった24人7.1%一時的な脳血流低下や致死的不整脈の疑い
胸の痛み・圧迫感・胸部の違和感17人5.0%狭心症や心筋梗塞が疑われる緊急サイン
喉が詰まる、締め付けられるような感じ12人3.5%虚血性心疾患による放散痛の可能性

「息切れ(21.2%)」や「横になったときの息苦しさ(17.4%)」、「足のむくみ(17.1%)」など、熱中症以外の循環器疾患を疑うべき症状を多くの人が経験していることが見て取れます

③ 体調変化があっても「医療機関を受診した」人はわずか1.2%

暑い日に動悸、息切れ、脈の乱れ、胸の違和感などを感じた際の対応について尋ねたところ、受診率の低さと「放置実態」が明らかになりました

  • 涼しい場所へ移動した: 46.3%(157人)
  • 身体を冷やした: 28.6%(97人)
  • 特に何もしなかった: 18.6%(63人)
  • 「夏バテや暑さのせい」と考えて様子を見た: 11.5%(39人)
  • インターネットで症状を調べた: 8.3%(28人)
  • 心電図などの検査を受けた: 2.4%(8人)
  • 医療機関を受診した: わずか 1.2%(4人)

涼しい場所への移動や身体の冷却といった熱中症への初期対応が行われている一方、「特に何もしなかった(18.6%)」や「夏バテや暑さのせいと考えて様子を見た(11.5%)」と放置する人が多数派を占めています。受診した人はわずか1.2%にとどまり、「暑いから当然の不調」と見過ごすことで、背後に潜む心疾患の早期発見の機会を逃している危険性があります

2. なぜ酷暑は「心臓」に大きな負担をかけるのか?3つの生理メカニズム

猛暑の環境下では、身体の中で以下の3つの変化が同時に起こり、心臓へ過重なストレスを与えます。

【酷暑が心臓を襲う 3つのメカニズム】
1. 体温調整のため皮膚血流UP ➔ 心拍数が激増(作業量の増加)
2. 発汗による脱水 ➔ 血液濃縮(血液ドロドロ・血栓リスク)
3. ミネラルの流出 ➔ 電気信号が失調(不整脈リスク)


  1. 心臓の仕事量(心拍数)が増える:体温を下げるために皮膚の血管が拡張し、全身へより多くの血液を送り出そうとするため、心臓はポンプ運動(心拍数)を急激に増やします。
  2. 脱水による「血液濃縮」:大量の発汗で血液中の水分が減ると、血液の粘度が上がってドロドロになります。これにより血管内で血栓(血の塊)ができやすくなり、心筋梗塞のリスクが高まります。
  3. 発汗による「電解質(ミネラル)流出」:汗とともにカリウムやマグネシウムなどの電解質が失われると、心臓のリズムをコントロールしている微弱な電気信号が乱れ、不整脈を誘導しやすくなります。

3. 救急現場のリアル:「熱中症だと思ったら心臓だった」ケースの実態

「暑さで気分が悪くなった」と救急搬送される患者に対し、救急外来で医師がまず行う処置の一つが心電図検査による「心疾患の除外」です。

救急現場で警戒される「熱中症もどき(Heat Stroke Mimics)」

日本救急医学会『熱中症診療ガイドライン』では、熱中症と間違えやすい主要疾患として「急性心筋梗塞」「心不全」「致死性不整脈」が明記されています。医療現場では、熱中症に酷似したこれらの病態を「Heat Stroke Mimics(熱中症もどき)」と呼び、見逃しが致命的となるため強く警戒されています。

また、欧州心臓病学会(ESC)や米国心臓協会(AHA)の報告でも、「猛暑期に増加する超過死亡の最大の要因は、熱中症そのものよりも熱ストレスによって誘発された心血管疾患である」と結論づけられています。

「胸が痛まない心筋梗塞」が誤認に拍車をかける

心筋梗塞といえば「激しい胸の痛み」が典型ですが、全体の20〜30%(高齢者や糖尿病患者では40%以上)は「胸が痛まない(無痛性心筋梗塞)」とされています。

胸痛がなく「強いだるさ」「冷や汗」「めまい」などの症状のみで現れるため、患者も家族も「熱中症」や「夏バテ」だと信じ込んでしまい、発見が遅れる典型的なパターンとなっています。

4. 身体のSOSを見逃さないために——日常の中で心臓の健康を守る方法

ココロミル代表取締役社長 林大貴 コメント

「今回の調査では、暑い日に動悸や息切れ、脈の乱れといった不調を感じながらも、医療機関を受診する人がわずか1.2%しかいないという実態が明らかになりました。 暑い時期の体調不良は、『暑さのせい』『夏バテ』と見過ごされがちです。しかし実際には、酷暑や脱水によって心臓が悲鳴を上げているケースも少なくありません。 熱中症の応急処置で身体を冷やし水分を摂ることは大原則ですが、それでも症状が繰り返す、違和感が続く場合は、『暑さのせい』で終わらせず、ご自身の心臓の状態にも目を向けていただきたいです。」

「隠れ不整脈」の早期発見に——長時間心電図検査サービス「ホーム心臓ドックpro」

不整脈や一時的な心虚血は、日常の特定のタイミングで一時的に現れることが多いため、病院の診察室で行う数秒〜数十秒間の短時間心電図検査では異常が捉えきれないケースがあります。

株式会社ココロミルが提供する「ホーム心臓ドックpro」は、自宅で心電図検査ができる新しい予防医療ソリューションです。

  • 自宅で完結: 小型高精度心電計を9時間〜24時間装着し、普段通り生活・睡眠するだけ。
  • 高精度の可視化: 取得したデータを臨床検査技師が精密解析。1回の検査で不整脈や心疾患リスク、睡眠の質、ストレス状態などを可視化。
  • 約3.6倍の検出率: ココロミルで不整脈などの異常を発見できた人の割合は36%。従来の健康診断での検出率(約10%前後)と比較し、高い精度で“見えないリスク”に気づくことができます。

心疾患リスクを放置すると、突然死や脳梗塞など命に関わる事態につながる可能性があるため、早期発見・早期対応が極めて重要です。

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※本サービスは熱中症の診断・治療を行うものではありません。強い胸痛や意識障害、自力で水分補給ができないなどの重い症状がある場合は、直ちに医療機関を受診するか救急車を要請してください。

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まとめ:夏の健康管理を「熱中症対策」だけで終わらせないために

酷暑や脱水は、身体が熱を逃がそうとする際の心拍数急増、発汗による血液濃縮や電解質バランスの乱れを通じて、心臓・循環器系に大きな負荷をかけます。

  1. 暑い日の「だるさ」「息切れ」「動悸」を夏バテと決めつけない
  2. 応急処置で水分・冷房対応をしても回復しない場合は心疾患を疑う
  3. 症状が一時的な場合や受診時に治まってしまう場合は、長時間心電図検査(ホーム心臓ドックpro)を活用する

熱中症予防に加え、身体が出す小さなサインを見過ごさず心臓の状態を知ることも、過酷な酷暑を乗り切るための大切な健康管理です。

【調査概要】

  • 調査名: 酷暑と心臓の健康に関する意識・実態調査
  • 調査対象: 全国の男女
  • 有効回答数: 339件
  • 調査時期: 2026年8月
  • 調査方法: インターネット調査
  • 調査主体: 株式会社ココロミル(https://cocoromil.com/

※複数回答式の設問では、回答割合の合計が100%を超える場合があります

※本調査は自己申告に基づくものであり、疾患の診断や因果関係を示すものではありません

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“自分ではわからない心身の状態や健康リスク”を自宅で手軽に調べられる方法があります。

「ホーム心臓ドックpro」は、自宅でできる心電図解析サービスで、胸に小型心電計を貼り、一晩眠っている間に

  • 心拍や突然死リスクにつながる不整脈などの心疾患
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本記事の医療情報の作成・確認体制・監修

本記事は、心疾患・循環器領域の医療機器メーカーである株式会社ココロミルが運営しています。
内容は、社内の編集チームが作成し、公開前に薬事・品質管理チームが確認しています。

内容確認:株式会社ココロミル 薬事・品質管理チーム

  • 薬機法担当/医療機器最高技術責任者(CTO)
    総括製造販売責任者・管理責任者・国内品質業務運営責任者:岡庭 貴志
  • 製造販売業管理監督者:林 大貴
  • 安全管理責任者:髙橋雄太
  • 製造業責任技術者:白築 直樹

薬機法・医療広告ガイドラインに配慮し、誤解を招く表現がないようチェックを行っています。

詳しくは、医療情報発信ポリシーでもご確認いただけます。

参考にしている主な情報源

本記事の内容は、次のような信頼できる情報を参考にしています。

  • 厚生労働省など行政機関の資料・統計・ガイドライン
  • 日本循環器学会などの学会が公表する診療ガイドライン・声明
  • ピアレビューを経た医学・科学論文
  • 大学・公的研究機関の研究成果 など

必要に応じて内容を見直し、重要な更新があれば記事を改訂します。

情報のご利用にあたって

本記事は、心疾患・循環器疾患などに関する一般的な情報提供・啓発を目的としており、
特定の方の診断や治療方針の決定、医療行為の代わりにはなりません。

胸の症状や動悸、不整脈を指摘されたことがある方、体調に不安のある方は、
この記事だけで判断せず、必ず医師・医療機関にご相談ください。

本記事をもとに、自己判断で受診を控えたり、治療・服薬を中止・変更することはお控えください。