Column

ヘルスケアに関するコラム

2023年11月2日

自力で鍛えられる? ストレス に強くなるには

監修:マインドフルネス講師 関根朝之

ストレス社会という言葉を聞いたことはありますか?
現代社会では、多くの人々がストレスと向き合っており、これは社会全体の重要な問題となっています。

ストレス には、スポーツにおける身体への負荷や、努力や緊張感を伴う仕事など、自分の目標や夢を実現するための努力や緊張など、ポジティブな側面も存在します。しかし、過度なストレスは心身に有害な影響を与えることがあります。

ストレスを軽減することはもちろんですが、同じくらい重要なのは、ストレスに対処できるメンタルを養うことです。

 

ストレスに強い人の特徴

 

ストレスに強い人の特徴を3つ紹介します。

 

・自分を持っている

ストレスに強い人は、自己認識が高く、自分自身と他人を区別し、自己主張することができます。自己認識とは、「環境や他者とは別の存在」として自己を認識する能力、つまり「自分は自分、他人は他人」と思えることです。
他人の期待や評価に流されず、誰からも好かれることは不可能であることを理解しています。

 

・自分のことを理解している

ストレスに強い人は自分がどんなときにストレスを感じて、そのストレスが自分の体や心にどのような影響を与えるのか、自分に合ったストレス解消法はなにか、などをわかっています。
そのためストレスを避けることができたり、上手にストレスを解消して、ストレスを溜め込まずにいられるのです。

 

・ポジティブで楽観的

物事をポジティブに捉えられることは、ストレスに強い人の特徴です。
うまくいかないことや悩んだり困難があったりしても、「これもチャンスだ」「乗り越えたら成長に繋がる」などとポジティブに考えることができます。
また失敗を引きずらず、前向きに切り替えられることもストレスを溜めこまないポイントです。

 

ストレスに強くなるには?

 

 

今、ストレスを受けやすいと感じているかもしれませんが、自分を変えることはできます。
誰にでも落ち込んだりストレスを感じたりすることはありますが、できるだけ柔軟に対処できるようになるために、以下のポイントを意識してみましょう。

 

・ストレスの原因を理解する

自分のストレスの原因を知ることは、それを避けたり対処したりしやすくするための第一歩です。
つらい、嫌だな、モヤモヤするな…など、自分がどんな気持ちを抱えているのかを言語化し、ストレスの原因を明確にしましょう。
ストレス要因を完全になくすことは難しいですが、少しの工夫でストレスを軽減できることもあります。

 

・自分でコントロールできないことに執着しない

ストレスの原因のなかには、自分で変えられないこと、避けられないこともあります。
自分でコントロールできることに焦点を当て、それ以外のことにはこだわらないようにしましょう。
たとえば他人の性格は変えられません。ここでは「自分は自分、他人は他人」と考え、「合わない人がいることは普通のこと」と割り切ることができればストレスを感じにくくなります。

 

・自分に合ったストレス解消法を見つけておく

ストレスを感じたときに対処しようとすることを「ストレスコーピング」と言います。
自分が感じているストレスに対して、何をするとストレス解消になるのかを知り、ストレスを感じたときに取り組めるようにしておきましょう。
十分な睡眠をとる、美味しいものを食べる、ゆっくりお風呂に入る、体を動かす…など、自分に合ったストレス解消法をいくつか準備しておくと良いでしょう。
目の前の出来事や自分の感情に対して判断をせず、現実を受け入れる「マインドフルネス」もおすすめです。ストレスに対する心のエクササイズとして大企業でも取り入れられていて、ストレスの軽減に有効と言われています。

 

 

現代社会を生きていれば、ストレスを完全に回避することは難しいでしょう。
ストレスと健康的に向き合い、上手に対処する方法を知っていれば、生活ははるかに充実したものになります。ストレスを感じやすいと感じる場合は、上記のポイントを意識してみてください。
ただし、過度なストレスがある場合や一人ではどうしようもない場合は、早めに専門家に相談しましょう。