Column
ヘルスケアに関するコラム
2024年4月3日
春はメンタルに注意!?不調が起きやすい時期もストレスを溜めずに乗り切ろう
監修:マインドフルネス講師 関根朝之
温かい春が待ち遠しい、楽しみという方も多いでしょう。
しかし、春は実はメンタル不調を訴える人が多い時期でもあります。
季節が冬から春に移り変わる時期は、古くから「木の芽時(このめどき)」と呼ばれ、気持ちが不安定になったり心身の不調が起こったりなど、注意するべき時期とされています。
なぜ春は不調が起きやすいのか?
まず、3月~4月は寒暖差が大きく、体調を崩しやすい時期であることがあげられます。加えて花粉や黄砂などで体調が不安定になりやすいのです。
また、春は環境の変化も多く、心にストレスがかかりやすいタイミングでもあります。卒業、入学、入社、転勤や異動、それに伴う引越しなど、生活環境が変わったり慣れない場所に十分適応することに時間がかかったり…など、心身への負担が増えやすくなります。
ストレスが自律神経の乱れへ
自律神経は、自分の意思とは関係なく、呼吸や体温、心拍、血圧、代謝など生きていくために欠かせない身体の機能を、24時間365日休むことなくコントロールする神経です。
自律神経には交感神経と副交感神経があります。
活動しているときに働くのが交感神経、休息やリラックスしているときに働くのが副交感神経です。この交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで、心身を健康な状態に保っています。
しかし、この自律神経はストレスの影響を受けやすく、そのバランスが乱れることで心身への不調につながることがあります。
自律神経が乱れると不安やいらいら、落ち込みや不眠などが生じやすくなります。以下のような症状はありませんか?
・気分が落ち込む
・体がだるい、やる気が起きない
・寝付けない、夜中に何度も目が覚める
・怒りやすい、涙もろい
・胃やお腹の調子が悪い
このような症状が長く続く、あるいはそれにより日常生活に支障が出ている場合は、病院の受診をお勧めします。
ストレスを溜め込まないセルフケア
①規則正しい生活を心がける
生活リズムを崩さないよう、夜ふかしは避けましょう。また、早寝早起きで十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。睡眠時間は一般的に6〜8時間程度が良いとされています。
朝起きたら朝日を浴びることで、体内時計をリセットできます。
②体を動かす
体を動かすことでリフレッシュにもなるためおすすめです。
激しい運動である必要はありません。ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動を取り入れましょう。
③趣味の時間をつくる
没頭できる趣味があれば、趣味の時間を意識的に作りましょう。
趣味といえるほどでなくても、音楽を聴いたり映画を見たり、リラックスして楽しめることに取り組んでみましょう。
④マインドフルネス呼吸法を取り入れる
マインドフルネスとは、過去の経験や先入観にとらわれず、今この瞬間に集中している心の状態のことです。
深い呼吸はリラックスに最適です。マインドフルネス呼吸を実践することで、リラックスし、質の高い睡眠に繋がります。
【すぐできるマインドフルネス呼吸法】
寝床で横になり、体の力を抜く。目は閉じましょう。
ゆっくりと呼吸を行う。4秒で息を吸い、8秒で息を吐きます。
自分の呼吸に意識を向け、吸った空気が全身に流れていくことをイメージしてください。
4回ほど呼吸を繰り返しましょう。
⑤周囲に相談する
一人で悩んで抱え込むのではなく、周囲に頼ることも大切です。
誰かに聞いてもらうことで気持ちがラクになることもあります。信頼できるひとに相談してみましょう。
ストレスを溜め込まないためには、日常的なケアが大切です。
春の環境変化や新生活で、無意識のうちにストレスは溜まっているもの。ストレスを溜め込まない工夫をして、健やかに日々を過ごしましょう。