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ヘルスケアに関するコラム

2024年7月29日

夏の夜も快適に眠るためのヒント

監修:マインドフルネス講師 関根朝之

 

 

7月に入り、夜も暑くて寝苦しさで何度も起きてしまう…ということがありますよね。または、エアコンが効きすぎて、温度調節のために起きてしまうということも。蒸し暑い夏の夜に、快適な睡眠をとることは難しいものです。

ここでは、暑い夜でも快適に眠るためのヒントをご紹介します。

 

 

快適に眠るには、寝室の環境を整えることが重要です。あなたの寝室環境はどうでしょうか?

 

室温の調整

寝室の温度は13℃から29℃の範囲に収まることが推奨されています。夏場であれば28℃前後に、エアコンや扇風機を使って室温を調整しましょう。エアコンは設定温度を下げすぎると、朝方に冷えすぎてしまうことがあるので注意が必要です。

また、扇風機を使う際には、風が直接体に当たらないようにし、部屋全体の空気を循環させるようにします。これにより、エアコンの使用量を減らし、電気代の節約にもつながります。

 

湿度の管理

夏は湿度が高くなることが多いため、寝室の湿度を40%から60%に保つことが重要です。湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりにくくなります。

除湿器を利用して湿度を調整するほか、エアコンの除湿機能を活用するのも効果的です。また、湿気を吸収するための湿気取りシートを部屋に設置するのも良い方法です。

 

暗さと静けさの確保

睡眠の質を向上させるためには、光や音の影響を最小限にしましょう。

遮光カーテンを使って、寝室を真っ暗にすると、深い睡眠を得やすくなります。外の騒音が気になる場合は、耳栓を利用することで、静かな環境を作り出すことができます。

 

寝室を整えたら、体を適度に冷やして寝付きやすいよう準備をしましょう。

 

冷感敷きパッドの利用

冷感敷きパッドは、寝具に敷くことで体温を効果的に下げ、心地よい涼しさを感じながら眠ることができます。また、電気を使わないため、経済的かつエコフレンドリーです。

 

お風呂は寝る1時間前まで

寝る直前に熱い湯船に浸かると、深部体温が下がらず寝付きにくくなってしまいます。

 

湯船に浸かる場合は寝る1時間前までに入浴するようにしましょう。その後、自然に体温が下がることで、入眠がスムーズになります。

 

パジャマは通気性の良いものを

寝ている間にかいた汗をそのままにしておくと、体の表面に汗が残り不快感に繋がります。汗を吸わせるためにも、パジャマを着て寝ることが重要です。

パジャマが蒸れると寝づらさに繋がるため、通気性が良いものを選びましょう。綿やリネンなどの素材がおすすめです。

 

 

適度な運動

適度な運動は睡眠の質を向上させますが、寝る直前の激しい運動は避けましょう。運動は朝や夕方に行うのが理想的です。

特にウォーキングやヨガ、ストレッチなど、体に負担の少ない運動はリラックス効果もあり、寝つきを良くします。

 

水分補給

人間は寝ている間にも汗をかきます。寝る前に適度な水分補給を行い、夜中に脱水状態にならないようにしましょう。ただし、トイレに行く回数が増えないよう、飲みすぎないように注意してください。

水分補給には常温の水やハーブティーが最適です。特に、カフェインの含まれていないカモミールティーやルイボスティーは、リラックス効果があり、快適な睡眠をサポートします。

 

 

また、良い睡眠には心を落ち着けリラックスすることが大切です。自分なりのリラックス方法を見つけて、質の良い睡眠を目指しましょう。

 

マインドフルネスや深呼吸

マインドフルネスや深呼吸は、心を落ち着け、リラックスさせる効果があります。寝る前のルーティンに取り入れることで、心と体をリラックスさせ、快適な入眠に繋がります。

瞑想は静かな場所で座り、呼吸に集中することで心を整えることができます。深呼吸はゆっくりと深く息を吸い、ゆっくりと吐くことで、自律神経を整え、リラックス効果を高めます。

スマートフォンのアプリにも瞑想をサポートするものがあるので、アプリを使ってガイドを受けながら行うのも良いでしょう。

 

アロマテラピー

 

ラベンダーやカモミールなどのリラックス効果のあるエッセンシャルオイルを使用することで、快適な睡眠を促進します。

アロマディフューザーを使って部屋全体に香りを広げたり、ピローミストを利用したりすることで、心地よい香りに包まれてリラックスできます。

 

ストレス管理

日中のストレスが夜の睡眠に影響することがあります。ストレスを感じたら、趣味に没頭したり、友人と話したり、リラクゼーションの時間を設けるなどの方法で、早めにストレスを解消しましょう。

また、感謝の気持ちを書き留める「感謝日記」や、1日の良かったことを3つ書く「3 Good Things」に取り組むことで、ポジティブな気持ちになり、ストレスを軽減できます。

 

 

暑い夏の夜でも、工夫次第で快適な睡眠を得ることができます。環境を整え、クールダウンのテクニックを取り入れ、日常生活や心のケアを行うことで、良質な睡眠をとりましょう。

夏の夜もぐっすり寝て、毎日を元気に過ごしましょう。