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お知らせ
2024年11月7日
ココロミルとFiTが共同実施した負荷心電図測定イベントで、不整脈の兆候を検知。継続的な実施を視野に。
株式会社ココロミル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:林大貴、以下「ココロミル」)は、株式会社FiT(本社:京都府京都市、代表取締役:加藤恵多、以下「FiT」)と連携し、FiTが運営する24時間フィットネスジム「LifeFit」学芸大学店にて、負荷心電図測定イベントを実施しました。
本イベントは、ココロミルの「ホーム心臓ドック®」を活用して運動中の心電図を測定し、運動中にのみ現れる不整脈の早期発見を目指したものです。
イベントは2回実施し、参加者計15名のうち2名に不整脈の兆候が見られ、それぞれB判定が1名、C判定が1名でした。これらの結果から、日常では気づきにくい健康リスクを発見する有効な手段であることが示されました。
実施の概要
▲負荷心電図測定の様子
■実施場所:LifeFit 学芸大学店
■実施日:
①9月6日(金)16:00~19:00
②10月26日(土)12:00〜14:00
■対象者:20代以上のLifeFit会員
負荷心電図検査の結果
負荷心電図測定の結果、参加者15名のうち2名に不整脈の兆候が見つかりました。
当該参加者はこれまで不整脈を指摘されたことがなく、自覚症状もありませんでしたが、運動中に不整脈が確認されました。
運動中の心臓にかかる負荷が不整脈リスクを高める可能性があり、定期的な負荷心電図測定が重要であると言えます。
負荷心電図計測イベント実施の背景
近年厚生労働省などから生活習慣病のリスクなどが提示され、フィットネスへの関心は国内で年々増加しています。そこで、LifeFitの会員を対象にトレッドミル使用中の負荷心電図を測定し、不整脈の早期発見と心疾患への理解促進を目指すイベントを開催しました。
今回のイベントでは、参加者にはウェアラブル心電計を装着していただき、トレッドミルでの運動を行ってもらいます。その際に取得した心電図データを解析し、不整脈を早期に発見し、必要に応じて治療に結びつけることを目指します。
不整脈の総患者数は推定約96万2千人にのぼり(※1)、40代から少しずつ発症者が増え始め、加齢とともに発症率も高まっていきます。これまでのホーム心臓ドック®でも、50代以上のおよそ2人に1人に不整脈の兆候が見つかっています。(※2)
※1:令和2年患者調査 確定数 全国編 報告書|厚生労働省
※2:ホーム心臓ドックにおいて不整脈がBもしくはC判定だった人の割合
不整脈のリスクと運動中の突然死
運動中に発生する不整脈は、安静時には検出されにくく、日常生活で自覚症状がない場合も多いことが知られています。
運動中の不整脈は、心臓に負担がかかる際にリスクが高まる場合があり、運動中の突然死原因の8割が心臓性であることが知られています(※3)。また、運動時における心臓突然死リスクは、安静時の17倍に達するとのデータもあり(※4)、特にスポーツや定期的に運動をする方にとって運動中の心電図測定が心疾患の予防および早期発見に役立つと考えられます。
※3:スポーツ中の突然死および事故死の予防対策―剖検例からの疫学的分析―(東京慈恵会医科大学)
※4:日本循環器学会 – AEDに関する提言
今後の展望
ココロミルは、今回のイベント結果を踏まえ、今後もFiTと連携し、ジム利用者向けに定期的な負荷心電図測定イベントを実施する予定です。
結果から、不整脈は自覚症状がないことが多く、見逃されやすいことが明らかになりました。そのため、こうした取り組みをジムで継続することで不整脈の兆候の早期発見を促進し、ジムで負荷心電図測定するという文化の醸成を目指します。
この取り組みを通じて、早期の不整脈発見や心疾患リスクの予防に貢献するとともに、イベント参加をきっかけに、参加者の健康意識の向上をサポートしてまいります。