【医師が解説】不整脈で息苦しいのは危険?見逃せない症状とタイプ別リスク!心房細動・心室性期外収縮もチェック

【医師が解説】不整脈で息苦しいのは危険?見逃せない症状とタイプ別リスク!心房細動・心室性期外収縮もチェック

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2025年8月20日

【医師が解説】不整脈で息苦しいのは危険?見逃せない症状とタイプ別リスク!心房細動・心室性期外収縮もチェック

監修:循環器専門医師 磯谷善隆先生

 

「息苦しい」と感じたとき、それは単なる疲労ではなく不整脈が原因かもしれません。頻脈、徐脈、期外収縮などは、それぞれ呼吸に影響を及ぼし、特に長時間続く場合は医療的対応が必要です。

 

本記事では、不整脈と息苦しさの関係を医学的視点で整理。   見逃しがちな前兆、セルフチェック法、適切な受診のタイミング、最新の治療選択まで、分かりやすく解説します。

 

1、 息苦しさを伴う不整脈とは?症状の特徴と分類

 

不整脈により「動悸」「胸の圧迫感」「息苦しさ」といった症状が現れることがあります。頻脈性不整脈、徐脈性不整脈、期外収縮など、タイプによって感じ方に違いがあるため、自分の症状を知ることが重要です。

 

2、不整脈?なぜ息苦しくなるのか?主な原因5つ

 

 

原因①心拍リズムの乱れ

 

心臓が血液を十分に送り出せず、酸素不足を引き起こすため息苦しくなります。

 

原因②頻脈(脈が速すぎ)

 

心拍数が急上昇すると呼吸が追いつかず、胸苦しさに繋がります。

 

原因③徐脈(脈が遅すぎ)

 

体を動かした際に息切れやめまいを感じやすくなります。

 

原因④期外収縮の連発

 

一拍飛びなどの異常が呼吸感覚にも影響し、喉が詰まるように感じることがあります。

 

原因⑤ストレスや生活習慣の乱れ

 

自律神経の乱れがリズムに影響し、息苦しさと動悸を誘発します。

 

3、重篤な不整脈の兆候と受診すべき目安

 

ただし、以下のような症状は、致死性不整脈や心不全の可能性があるため、速やかな受診が必要です。

 

・意識消失や強いめまい

・冷や汗・胸痛・吐き気を伴う動悸

・安静時でも頻繁に息苦しいと感じる状態

 

こうした症状は、心室頻拍・心房細動・洞不全症候群などの危険信号である可能性があります。

 

4、日常でできる予防とセルフチェック

 

 

①脈拍の自己チェック

 

朝晩のリラックスしたタイミングで、手首や首元の脈を1分間測定してみましょう。リズムが乱れていないか、抜けや飛びがないかを確認する「検脈」は、不整脈を早期に察知するためのシンプルで有効な方法です。

 

②生活習慣の見直し

 

睡眠不足や過労は交感神経を過度に刺激し、不整脈を引き起こす要因に。カフェインやアルコール、喫煙も不整脈の頻度を高めることがあります。バランスの良い食事と、適度な休息・リラクゼーションを意識して、心臓にかかる負担を減らしましょう。

 

③症状観察とメモ記録

 

「いつ・どんな状況で・どのような症状が出たか」を記録することは、医師の診断の手がかりになります。特に「息苦しい」「脈が飛ぶ」「めまいがする」などの症状があったときは、日時と状況をメモしておきましょう。

 

④自宅でできる“セルフチェック”

 

近年では、病院に行かなくても在宅で心臓の異常をチェックできるサービスも増えてきました。   また、突然死の多くは不整脈死であることから突然死の前には「異変のサイン」が出ていることもあります

 

しかし、不整脈の中には「自覚症状がまったくないもの」や、「たまにしか発生しない隠れ不整脈」もあり、通常の健康診断では見逃されてしまうケースが少なくありません

 

特に「心房細動」などは、症状が軽かったり本人が気づかないまま進行することも多く、気づいたときには脳梗塞など重大な合併症につながっていることもあります。

 

以下では、手軽かつすぐに実践できる最新の心電図サービスをご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

【最新】心臓や健康の異常を“見逃さない”サービス!在宅でできる「リスク可視化」

 

【ホーム心臓ドックPro】は、 スマートフォンと連携して、日常生活中や睡眠中に心電図を記録・解析できる新しいタイプの検査サービスです。

 

長時間の装着により、30秒ほどの健康診断では捉えにくい“隠れ不整脈”の兆候を捉えることができるため、検査の精度は健康診断が10%に対し、36%です。※

 

特に、夜間の心拍異常や一過性の不整脈などは、短時間の検査では見逃されがちですが、このサービスでは長時間モニタリングを行うため、見落としを防ぎやすくなっています。   また、自宅でチェックできる在宅型検査のため、忙しい現代人でも気軽に取り入れられると注目されています。

 

 

さらに不整脈や突然死の 引き金となる睡眠・ストレスの状態も一緒に測定できます。

 

病院でしっかり検査するほどではないけど、自分の不整脈や心臓、健康の状態を一度はチェックしておきたい- そんな方はぜひ自宅での検査を取り入れてみましょう。

※ホーム心臓ドックで要経過観察又は要受診が出た方の割合

 

 

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5、 医師が行う診断・治療の流れ

 

それでは、実際に受診となった場合の実際の診療の流れはどのようになるのか、流れを説明します。

 

①問診と症状のヒアリング

まずは医師が、症状の内容や発生した状況について詳しく聞き取ります。   ・どんなときに息苦しさや動悸が起きるのか? ・どれくらいの頻度か? ・家族に心臓病や不整脈のある人はいるか? ・これまでの病歴や服薬状況は?   など、あなたの体調や生活習慣に関する情報が重要な手がかりになります。できるだけ具体的にメモしておくと、診断がスムーズになります。

 

②検査(心電図・血液検査・心エコーなど)

 

問診の次は検査になります。

 

【心電図(ECG)】

 

心臓の電気信号を記録し、脈のリズムや乱れを調べる基本的な検査です。短時間の検査では異常が出ないこともあるため、24時間のホルター心電図や運動負荷心電図が追加されることもあります。

 

【血液検査】

 

心臓に負担がかかっていないか、ホルモンや電解質の異常がないかを調べることで、別の疾患との関連を確認します。

 

【心エコー検査】

 

超音波で心臓の構造や動きを確認し、心筋症や弁膜症など他の病気が関与していないかを診断します。

 

③診断の確定とリスク評価

 

検査結果に基づき、どのタイプの不整脈か(例:心房細動、心室性期外収縮など)を特定します。また、突然死のリスクや脳梗塞の可能性も評価し、必要に応じてさらなる精密検査が検討されます。

 

④治療方針の決定

 

不整脈のタイプや重症度に応じて、以下のような治療が選ばれます。

 

【軽度で自覚症状が少ない場合】

 

・定期的な経過観察(生活習慣の見直し) ・必要に応じて生活指導(禁煙・減塩・ストレス対策など)

 

【症状が強い or 命に関わるリスクがある場合】

 

・薬物療法(抗不整脈薬・β遮断薬など)

・カテーテルアブレーション:異常な電気信号を出す部位を焼灼し、不整脈を根本的に治療する方法

・ペースメーカーの装着:心拍が遅すぎる場合に使用

・抗凝固療法:心房細動などで脳梗塞のリスクがある場合に、血液をサラサラにする薬を処方

 

⑤再発予防とフォローアップ

 

治療後も再発予防が重要です。生活習慣の管理と、定期的な診察・検査を継続することで、心臓の状態を安定させます。

医師の指導に従い、無理のない範囲でセルフケアも続けていきましょう。

 

 

【補足】突然死・脳梗塞リスクや見逃されやすいケース(高リスク読者向けの注意喚起)

 

こちらは、高リスクの方が知っておくべき情報になります。 気になる情報や必要な情報をまとめていますので、ぜひご一読ください。

 

①心房細動は「突然死」よりも「脳梗塞」のリスクが高い不整脈

 

不整脈の中でも特に高齢者に多い心房細動は、心臓のリズムが不規則になることで血流が滞り、心房内に血栓(血のかたまり)ができやすくなるという特徴があります。 この血栓が血流に乗って脳の血管を詰まらせてしまうと、脳梗塞を引き起こす危険があるのです。

つまり、心房細動は突然死の直接的な原因になることは少ないものの、命にかかわる脳卒中の大きな引き金となります。しかも、症状がまったく出ない「無症候性心房細動」も多く、本人が気づかないうちに進行するケースも少なくありません。

 

 

②上室性 vs 心室性期外収縮:どちらが危険?

 

「期外収縮」とは、本来のリズムとは異なるタイミングで心臓が拍動する不整脈のことですが、その起きる場所によってリスクが異なります。

 

【上室性期外収縮(心房性)】

 

心房で起こる不整脈で、多くは健康な人でも経験します。ほとんどが無害で、日常生活に支障を与えることはありません。

 

【心室性期外収縮】

 

一方、心室で起こる期外収縮は、重篤な心疾患のサインである場合があります。 特に頻度が多い、または運動後に多発する場合には、心室細動や心室頻拍など致死的な不整脈の前触れである可能性も。定期的なモニタリングや精密検査が推奨されます。

 

③不整脈は「自己判断」が一番危険!

 

「たまに息苦しいけど、すぐ治るから様子見でいいかな…」 「健康診断は問題なかったし、大丈夫だろう…」

このような自己判断は非常に危険です。不整脈の中には自覚症状がなく、ある日突然、意識を失ったり心停止を起こしたりするタイプも存在します。

 

特に、心室細動や心室頻拍などの致死性不整脈は“数分の遅れ”が命取りになるケースも。

少しでも「いつもと違うな」と感じたら、必ず専門医の診察を受けることが大切です。

 

④通院のハードルが高いならセルフチェックという選択肢も

 

診察を受けたあと1年以上安心しきってし定期健診を怠りがちな方、どうしても病院に行くのを忘れてしまうという方も多いと思います。

そんな時は、日々のセルフチェックで健康状態を把握しましょう。

 

在宅で心電図を記録できる「ホーム心臓ドックPro」であれば、医療機関レベルの精度で心電図データを記録・解析できるだけでなく、睡眠中の異常(無呼吸症候群)、ストレスレベルまでチェックできます。

特に、不整脈は睡眠中や安静時にしか現れないケースもあるため、長時間のモニタリングで検査を行う本サービスはリスクの早期発見に非常に有効です。

 

さらに、定期的にクーポン配布でお得に試せるキャンペーンも実施中。

 

「病院に行くほどじゃないけど、なんだか気になる」そんな時も、「ホーム心臓ドックPro」の活用をおすすめします。

 

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