ヘルスケアに関するコラム
2026年6月23日
ストレスで不整脈は起こる?動悸・脈が飛ぶ原因と受診の目安をわかりやすく解説
「最近ストレスが強くて、胸がドキドキする」
「脈が飛ぶ感じがあるけど、これって不整脈?」
「ストレスのせいだと思うけど、病院に行くべき?」
このような不安を感じたことがある人は多いと思います。
結論からいうと、ストレスがきっかけで不整脈が起こりやすくなることはあります。
実際、強いストレスや睡眠不足、疲れ、カフェイン、飲酒などが重なると、動悸や脈の乱れを感じやすくなることがあります。
ただ、ここで気をつけたいのが、不調を感じた時「原因はストレスだ」と決めつけないことです。
というのも、脈の乱れの中には、心房細動のように放っておくと脳梗塞や心不全につながるものが隠れていることもあるからです
この記事では、ストレスと不整脈の関係をはじめ、起こりやすい症状、注意したい不整脈、病院に行く目安、日常でできる対策まで、わかりやすく解説します。
ストレスで不整脈は起こる?
ストレスで不整脈は起こることがあります。
不整脈は、心臓を動かす電気信号の流れが乱れることで起こります。
その電気の流れには、自律神経の影響が大きく関わっています。
ストレスが強いと、体は緊張モードになり、交感神経が優位になります。すると、
- 心拍数が上がる
- 脈が速くなる
- 心臓が刺激に敏感になる
- 脈が飛ぶ感じやドキッとする感覚が出やすくなる
といった変化が起こります。
そのため、仕事のプレッシャー、人間関係の緊張、睡眠不足、疲労の蓄積などが重なると、動悸や脈の乱れを自覚しやすくなるのです。
ストレスで起こりやすい不整脈とは
期外収縮
ストレスと関連してよくみられるのが期外収縮です。
「ドキッとする」「脈が飛ぶ」「胸が一瞬つまる感じがする」と表現されることが多い不整脈です。
期外収縮そのものは珍しいものではなく、健康な人にも起こります。
ただ、ストレス、疲労、寝不足、カフェイン、飲酒などで目立ちやすくなることがあります。
頻脈
緊張したときや不安が強いときに、脈が速くなることがあります。
これは自律神経の影響によるもので、必ずしも危険な不整脈とは限りません。
ただし、
突然脈がかなり速くなる、強い動悸が続く、息苦しい
といった場合は、発作性上室性頻拍など別の不整脈の可能性もあります。
心房細動
「ストレスきっかけで起こることもあるが、軽く見てはいけない不整脈」の代表が心房細動です。
心房細動では脈がバラバラになりやすく、動悸を感じる人もいれば、ほとんど症状がない人もいます。
問題は、心房の中で血液がよどみ、血栓ができやすくなることです。
その結果、脳に血栓が飛ぶと脳梗塞につながることがあります。
つまり、
「ストレスで脈が乱れているだけだと思っていたら、実は心房細動だった」
というケースもありえます。
ストレス性不整脈と危険な不整脈の違い
ここが一番大切です。
ストレス性の可能性があるケース
- 緊張した日や疲れた日に出やすい
- 休むと軽くなる
- 深呼吸で少し落ち着く
- 一瞬ドキッとする程度
- 毎回同じような軽い症状で終わる
危険な不整脈が隠れている可能性があるケース
- 動悸が長く続く
- 脈が極端に速い、または遅い
- 息苦しさがある
- 胸痛がある
- めまい、ふらつき、失神がある
- 症状の頻度が増えている
- 健康診断で不整脈や心電図異常を指摘された
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症がある
- 家族に心疾患や突然死の人がいる
つまり、症状だけで「ストレスのせい」と断定するのは危険です。
こんな症状があれば早めに受診
次のような症状がある場合は、循環器内科で相談するのがおすすめです。
- 動悸が何度も続く
- 脈が飛ぶ感じが最近増えた
- 脈がバラバラな感じがする
- 息切れを伴う
- 胸の圧迫感や痛みがある
- めまい、立ちくらみがある
- 一瞬でも失神した
- スマートウォッチなどで脈の異常をよく指摘される
- 健診で「不整脈」「要精査」と言われた
特に、失神・強い胸痛・呼吸困難がある場合は、自己判断せず早めの受診が必要です。
ストレスで不整脈が起こりやすくなる理由
1. 交感神経が優位になる
ストレスを受けると、体は戦うモードになります。
これにより交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上がります。
2. 睡眠不足が重なる
ストレスが続くと、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。
睡眠不足はそれだけで不整脈を起こしやすくする要因です。
3. カフェインや飲酒が増える
忙しいとコーヒーやエナジードリンクが増えたり、夜にお酒で気を抜きたくなったりします。こうした習慣が不整脈を目立たせることがあります。
4. 不安そのものが症状を強める
一度動悸を感じると、
「また起きるかも」
「心臓が悪いのでは」
という不安が強くなり、さらに交感神経が高まりやすくなります。
これが、
ストレス → 動悸 → 不安 → さらに動悸
という悪循環です。
ストレスが原因でも放置しない方がいい理由
「ストレスなら病気じゃないから大丈夫」と思われがちですが、それでも放置はおすすめできません。
理由は2つあります。
1. 本当にストレスだけとは限らないから
ストレスで症状が出ていても、その裏に
- 心房細動
- 心室性期外収縮
- 甲状腺機能異常
- 貧血
- 心臓の構造的な異常
などが隠れていることがあります。
2. ストレスそのものが生活を崩しやすいから
ストレスが長引くと、睡眠、食事、飲酒、喫煙、運動不足などが乱れやすくなります。
その結果、不整脈だけでなく、高血圧や生活習慣病の悪化にもつながります。
病院ではどんな検査をする?
不整脈が疑われるときには、主に次のような検査が行われます。
心電図
その場で脈の乱れを確認する基本の検査です。
ホルター心電図
24時間前後、日常生活の中で心電図を記録する検査です。
「病院では症状が出ない」「たまにしか起きない」場合に役立ちます。
心エコー
心臓の動きや形、弁の異常などを確認します。
血液検査
貧血、甲状腺機能、電解質異常など、不整脈の背景にある原因を探ります。
ストレス性不整脈が疑われるときの対策
睡眠を優先する
まず大事なのは、睡眠不足を立て直すことです。
寝不足が続くと、不整脈はかなり出やすくなります。
カフェインを取りすぎない
コーヒー、エナジードリンク、濃いお茶をとりすぎていないか見直しましょう。
飲酒量を減らす
お酒の量が増えている人は要注意です。
とくに夜の飲酒習慣は、睡眠の質を落とし、不整脈の誘因になることがあります。
深呼吸や軽い運動を取り入れる
ゆっくりした呼吸や散歩などは、自律神経を整える助けになります。
症状を記録する
- いつ起きたか
- どんな場面だったか
- 何分続いたか
- 胸痛や息切れはあったか
を記録しておくと、受診時に役立ちます。
「病院で検査する時間が取れない」「病院に行くほどではないけど不安」という人へ
本記事で説明してきた不整脈はたまにしか起きない場合があります。
そのため、健診では異常なしでも実はリスクを抱えているという方もいます。
つまり、症状が出ていないタイミングで検査をしてしまうと見つかりにくいことがあるということです。また、夜や睡眠中に出ている場合、本人が気付きにくいということも。
そうした特徴から、不整脈は「これといった決定打はないけど、自覚症状としては不安が続いている」という人も少なくありません。
そのような方におすすめなのが、日常生活の中で心電図検査を手軽に受けるサービス。
ホーム心臓ドックproは、自宅で長時間の心電図を記録できるサービスで、胸にコードレスの小型心電計を貼り付けて睡眠時間を含む9時間以上いつも通り過ごせばOK。
レターパックで心電計を返送すると数日以内に検査結果がレポートで送られてきます。
使われている心電計は大学病院でも使われている精度の高いものです。
「ストレスだと思っていた症状の裏に、不整脈がないかを確認したい」
「でも病院で検査を受ける時間はなかなかとれない」
という方、まず自分の健康状態を知りたい方には非常におすすめです。
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ストレスで不整脈が起こりやすくなることはある
「ただのストレスだから」
ついそう済ませてしまいがちですが、ストレスで不整脈が起こりやすくなることはあります。
繰り返しになりますが、何事も「ただのストレス」と決めつけないことです。
実際、ストレスで動悸や脈の乱れを感じる人は少なくありません。「そのうち治るだろう」で終わらせず、思い当たる節があれば一度確認することが、あなたの健康と命の安心につながります。

