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ヘルスケアに関するコラム

2026年6月24日

大人の睡眠時間は何時間が理想?6時間・7時間・8時間の違いと自分に合う目安とは

「大人は何時間寝ればいいの?」
「6時間睡眠でも大丈夫?」
「7時間寝ても疲れが取れないのはなぜ?」

睡眠時間の話になると、「7時間が理想」「8時間は必要」など、いろいろな情報を見かけます。

ただ、結論からいうと、大人の睡眠時間に絶対の正解はありません。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保することが勧められています。一方で、必要な睡眠時間には個人差があり、年齢によっても変化します。さらに、睡眠は「長ければ長いほど良い」というものでもなく、時間だけでなく睡眠休養感、つまり“寝て休めた感覚”も重要です。

この記事では、大人の睡眠時間の目安、6時間・7時間・8時間睡眠の考え方、年齢による変化、そして自分に合った睡眠時間の見つけ方まで、わかりやすく解説します。

大人の睡眠時間は何時間が目安?

まず押さえたいのは、大人の睡眠時間は一律ではないということです。
ただし、まったく目安がないわけではありません。

厚生労働省の睡眠ガイドでは、成人について「6時間以上を目安として必要な睡眠時間を確保する」としています。また、良い睡眠は量(睡眠時間)と質(睡眠休養感)の両方がそろっていることが大切とされています。

つまり、大人の睡眠時間を考えるときは、

「何時間寝たか」 だけではなく「その睡眠でちゃんと休めたか」までセットで見る必要があります。

6時間・7時間・8時間睡眠はどう考えればいい?

ここで気になるのが、「結局6時間、7時間、8時間のどれがいいのか」という点でしょう。

答えとしては、6時間以上はひとつの下限の目安ですが、多くの大人にとっては、6時間ぎりぎりより6.5〜7時間前後を確保できたほうが無理が少ないケースが多いです。

厚生労働省の睡眠ガイドでは、脳波で調べた研究として、夜間に実際に眠ることのできる時間は、15歳前後で約8時間、25歳で約7時間、45歳で約6.5時間、65歳で約6時間と、成人後は加齢に伴って徐々に短くなると紹介されています。

ざっくり整理すると次のように考えられます。

6時間睡眠は、成人の下限目安に近いラインです。日中の眠気が強い、休日に寝だめをしてしまう、朝の回復感が乏しいなら、足りていない可能性があります。

7時間前後は、多くの大人が目安にしやすい睡眠時間です。25歳前後の実睡眠時間の平均的な目安にも近く、働く世代でも比較的無理なく調整しやすい長さです。

8時間睡眠は、若い世代や睡眠負債がたまっている人には必要なことがあります。ただし、常に誰にとっても理想とは限りません。必要以上に長く床にいると、かえって寝つきが悪くなったり、途中で目が覚めやすくなったり、熟眠感が下がったりすることがあるためです。

要するに、6時間・7時間・8時間のどれが正解かは人によるが、短すぎても長すぎてもよくない、というのが基本です。

睡眠時間は長ければ長いほど良いわけではない

「寝不足はダメ、長く寝るほど健康にいい」と思われがちですが、そう単純ではありません。

厚生労働省の睡眠ガイドでは、身体が必要とする睡眠時間以上に眠ろうとして床で長く過ごすと、寝つきに時間がかかる、中途覚醒が増える、熟眠感が減るなど、眠りの質が低下するとされています。

つまり、睡眠で本当に大切なのは、
「長時間寝ること」ではなく、「必要な時間を確保し、その睡眠で休めること」です。

長く寝ているのに疲れが取れない場合、単純に睡眠時間が足りないのではなく、

  • 睡眠の質が低い
  • 生活リズムが乱れている
  • 寝床にいる時間が長すぎる
  • 睡眠時無呼吸症候群などが隠れている

といった別の要因を考えたほうがよい場合があります。

年齢によって必要な睡眠時間は変わる

大人の睡眠時間を考えるうえで意外と大切なのが、年齢による変化です。

先ほど、夜間に実際に眠ることのできる時間は、加齢によって徐々に短くなると記載しましたが、さらに、加齢が進むと早寝早起きの傾向、いわゆる朝型化も強くなるとされています。

そのため、若い頃は7時間半くらい必要だった人が、40代以降は6時間半〜7時間程度で足りるようになることは珍しくないのです。逆に、高齢になるほど必要な睡眠時間は短くなる一方で、寝床にいる時間は長くなりやすいともされています。

ここで大切なのは、
「昔より長く眠れなくなった=悪いこと」とは限らない
ということです。

年齢とともに必要な睡眠時間が変わるのは自然な面もあるため、「若い頃と同じ7〜8時間眠れない」と焦って寝床に長くいすぎると、かえって睡眠の質を落としてしまうことがあります。

自分に合った睡眠時間の見つけ方

では、自分にとって適切な睡眠時間はどう見極めればよいのでしょうか。

ひとつのわかりやすい判断軸は、日中の眠気と朝の回復感です。
厚生労働省の睡眠ガイドでも、朝目覚めたときの睡眠休養感は、良い睡眠の指標になるとされています。

次のような状態なら、今の睡眠時間は比較的合っている可能性があります。

・朝起きたときに「少し眠い」ではなく、ある程度すっきり起きられる
・日中に強い眠気で仕事や家事に支障が出ない
・休日に極端な寝だめをしなくてももつ
・夕方にエネルギー切れになりにくい

逆に、

・平日はなんとか起きるが、休日は2時間以上多く寝てしまう
・会議中や移動中に眠くなる
・7時間寝ても寝足りない感じが続く
・起きた瞬間からだるい

こうした状態なら、時間が足りていないか、時間は足りていても質が悪い可能性があります。

休日の寝だめが必要なら、平日の睡眠が足りていないサイン

大人の睡眠時間で見落とされがちなのが、休日の寝だめです。

厚生労働省の睡眠ガイドでは、平日の睡眠不足を休日の長時間睡眠で取り戻そうとする習慣は、実際には眠りを「ためる」ことはできず、体内時計のずれ、いわゆる社会的時差ボケの問題も起こすと説明されています。さらに、休日に長時間の睡眠が必要な場合は、平日の睡眠時間が不足しているサインとされています。

つまり、
「平日は6時間で頑張って、休日に9時間寝る」
という生活は、睡眠が足りている状態とは言いにくいということです。

大人の睡眠時間を整えるなら、まず見るべきは平日の睡眠時間です。
平日に慢性的な寝不足があると、休日の寝だめでは根本解決になりにくく、月曜朝のだるさや夜の寝つきの悪さにもつながりやすくなります。

7時間寝ても疲れが取れないのはなぜ?

ここは多くの人が悩むポイントです。
「時間は足りているはずなのに疲れが取れない」という場合、問題は睡眠時間ではなく、睡眠の質にあるかもしれません。

厚生労働省は、睡眠休養感は睡眠時間の不足だけでなく、睡眠環境、生活習慣、嗜好品、睡眠障害の有無など、さまざまな要因の影響を受けるとしています。

たとえば、

・寝る直前までスマホを見ている。
・夜遅くにカフェインやアルコールをとる。
・寝室の温度・湿度・明るさが合っていない。
・夜中に何度も目が覚める。
・いびきが強い、呼吸が止まると言われる。

こうした条件があると、7時間寝ていても“休めた睡眠”になっていないことがあります。

特に、睡眠時無呼吸のような睡眠障害があると、生活習慣を見直しても睡眠休養感が十分に得られない場合があると、厚生労働省も説明しています。

大人が睡眠時間を増やす前に見直したいこと

睡眠時間を確保することは大切ですが、やみくもに「もっと長く寝よう」とするより、先に整えたいことがあります。

まず大切なのは、起床時刻をできるだけ一定にすることです。
休日だけ大きく寝坊すると、体内時計がずれやすくなり、夜の入眠にも影響します。

次に、睡眠環境の見直しです。
寝室の光、音、温度、湿度などは睡眠の質に関わります。快適な環境を整えるだけで、同じ6.5〜7時間でも回復感が変わることがあります。

さらに、寝る前のカフェイン、ニコチン、寝酒習慣にも注意が必要です。こうした嗜好品は、入眠や中途覚醒に影響し、睡眠休養感を下げる要因になります。

「大人の睡眠時間」は時間だけでなく、質も見る時代へ

ここまで見てきたように、大人の睡眠時間は「何時間が正解か」だけで判断できません。
実際には、

  • 時間は足りているか
  • 睡眠休養感はあるか
  • 平日と休日の差が大きすぎないか
  • 夜中に途切れていないか
  • 睡眠障害のサインがないか

まで見て、はじめて本当の状態がわかります。


「6時間しか寝ていないから悪い」とは限らず、「7時間寝ているのに回復していない」人もいるからです。

睡眠時間だけでは判断しにくい人ほど、夜間の心拍の落ち方、睡眠中の乱れ、ストレス負荷、無呼吸の兆候など、“時間の裏側”のデータを見たほうが、本当の改善点が分かるかもしれません。

こんな人は、睡眠時間より“睡眠の質”を疑ったほうがいい

大人の睡眠時間は、実は「時間不足」より「質の低下」が主な問題になっている人も少なくありません。

たとえば、

毎日7時間前後は寝ているのに疲れが抜けない。
朝から頭が重い。
昼間に強い眠気がある。
家族にいびきや無呼吸を指摘される。
寝ても動悸や息苦しさ、頻尿で起きる。

こうした場合は、睡眠時間の長短だけでなく、睡眠の質や睡眠中の身体状態を見たほうがよいケースがあります。本人は「7時間寝た」と思っていても、睡眠中に心拍が高いままだったり、ストレスの影響で体が休息モードに入りにくかったり、睡眠時無呼吸症候群の兆候が隠れていたりすると、朝のだるさや日中の不調につながります。

自分の「睡眠の質」を知る方法

こうした“時間ではわからない睡眠の質”は、どうのように調べたらいいのでしょうか。

例えば、ホーム心臓ドックproは、小型心電計を胸に貼り一晩眠るだけで睡眠中の心拍やストレス状態、睡眠の質、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などをチェックできます。

内蔵の小型心電計は大学病院でも使われているもので、睡眠の質のほか突然死リスクにつながる心臓の状態も計測できます。

「自分は睡眠時間が足りないのか、それとも睡眠の質に問題があるのか」忙しい中でも手軽に見極められます。

睡眠時間だけではわからない自分の睡眠状態を知りたい方は、ホーム心臓ドックproでチェックしてみるのもおすすめです。

⇒自分の状態を知りたい方は

ココロミルホーム心臓ドックpro
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受診を考えたいサイン

睡眠の問題はセルフケアで改善することもありますが、次のような場合は医療機関への相談を考えましょう。

睡眠時間を確保しているのに、睡眠休養感が著しく低い。
いびきが強い、呼吸が止まると言われる。
日中の眠気が強く、仕事や運転に支障がある。
不眠や中途覚醒が続いている。
睡眠改善を試しても状態がよくならない。

厚生労働省も、ガイドの推奨事項を活用しても睡眠状態の改善が十分に得られない場合は、医師への相談を勧めています。

大人の睡眠時間は「6時間以上」を目安に “質と満足度” を見直そう

大人の睡眠時間は「6時間以上」がひとつの目安ですが、本当に大切なのは時間の長さではなく「自分に必要な量が確保でき、しっかり休めているか」です。

今回のポイントを振り返ってみましょう。

  • 目安は6時間以上:ただし、年齢(20代・40代・60代)によって必要な時間は変化します。
  • 「長く寝る=良い」ではない:必要以上に長く寝床にいると、かえって睡眠の質が下がることもあります。
  • 大切なのは「休養感」:何時間寝たかよりも、その睡眠で自分がちゃんと回復できているかが本質です。

もし今、「時間は足りているはずなのに疲れが取れない」「自分に合う睡眠時間がわからない」と悩んでいるなら、ただ長く寝ようとするのではなく、睡眠の質や夜間の状態に目を向けてみてください。

本記事の医療情報の作成・確認体制・監修

本記事は、心疾患・循環器領域の医療機器メーカーである株式会社ココロミルが運営しています。
内容は、社内の編集チームが作成し、公開前に薬事・品質管理チームが確認しています。

内容確認:株式会社ココロミル 薬事・品質管理チーム

  • 薬機法担当/医療機器最高技術責任者(CTO)
    総括製造販売責任者・管理責任者・国内品質業務運営責任者:岡庭 貴志
  • 製造販売業管理監督者:林 大貴
  • 安全管理責任者:髙橋雄太
  • 製造業責任技術者:白築 直樹

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参考にしている主な情報源

本記事の内容は、次のような信頼できる情報を参考にしています。

  • 厚生労働省など行政機関の資料・統計・ガイドライン
  • 日本循環器学会などの学会が公表する診療ガイドライン・声明
  • ピアレビューを経た医学・科学論文
  • 大学・公的研究機関の研究成果 など

必要に応じて内容を見直し、重要な更新があれば記事を改訂します。

情報のご利用にあたって

本記事は、心疾患・循環器疾患などに関する一般的な情報提供・啓発を目的としており、
特定の方の診断や治療方針の決定、医療行為の代わりにはなりません。

胸の症状や動悸、不整脈を指摘されたことがある方、体調に不安のある方は、
この記事だけで判断せず、必ず医師・医療機関にご相談ください。

本記事をもとに、自己判断で受診を控えたり、治療・服薬を中止・変更することはお控えください。