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2026年7月13日

【イベントレポート】ピッチコンテストに代表の林が登壇。「心臓突然死をゼロにする挑戦」に込めた想いとこれからの展望

先日開催されたピッチコンテスト「B Dash Camp 2026 Spring in Sapporo」にて、弊社代表の林が登壇いたしました。当日は「心臓突然死をゼロにする」という弊社のビジョンや創業の原点について、多くの皆様の前でお話しさせていただきました。

大変多くの反響をいただきましたので、当日のプレゼンテーションの内容をストーリー形式でご紹介いたします。

医療機器ベンチャー、株式会社ココロミルの代表林大貴は、先日開催されたピッチイベントのステージに立っていた。テーマは「心臓病による突然死をゼロにする挑戦」。

満員の会場に向けて語られたのは、日本の交通事故死亡者を遥かに上回る「心臓突然死」の脅威と、その裏にある自身のあまりにも壮絶な原体験だった。

日々、多くの命を救いながら、医療のあり方を変えようと挑む同社の裏側にあるストーリーを紐解く。

「昨日まで元気だった母が……」すべては1本の電話から始まった

「一緒に夜ご飯を食べた12時間後でした」

代表の脳裏には、今もあの日の光景が鮮明に焼き付いている。父親から入ったのは「母が血を吐いて倒れている」という緊迫した連絡だった。昨日まで目の前で笑っていた母が、なぜ——。状況が全く理解できないまま、母は意識を取り戻すことなく、1週間後に59歳という若さで他界した。

「私と同じような『後悔』を、他の誰にも経験させたくない」

その身を引き裂かれるような体験こそが、株式会社ココロミルを設立するすべての原動力となった。命を救い続ける仕組みを作れば、日本社会を救い、世界をも変えられるはずだ。その強い信念のもと、命を守るための新たな挑戦が始まった。

交通事故の約35倍。「6分に1人」が命を落とす日本の盲点

現在、日本国内では心臓が原因の突然死により、1日に250人、すなわち「6分に1人」が亡くなっている。年間換算すると91,498人。これは、交通事故死亡者(年間2,610人)の約35倍、火災事故死亡者(年間1,486人)の約60倍という、驚くべき数字である。

これほど多くの人々が危機に瀕しているにもかかわらず、現在の医療インフラには致命的な「2つの壁」が存在していた。

1つは、定期健康診断における心臓異常の検知率がわずか10%にとどまるという事実。健診で行われる15秒程度の心電図検査では、日常生活の中に隠れた不整脈の兆候を捉えることは極めて難しい。

もう1つは、運よく異常が見つかったとしても、病院で精密検査を受けるまでに数ヶ月の順番待ちが発生しているという現実である。

「見つからない」、そして「見つかっても検査を待てない」。このギャップが、救えるはずの命を奪う原因になっていた。

自宅を病院にする「ホーム心臓ドック®」と、医療の滞りをなくす「eclat」

ココロミルはこの課題に対し、早期発見から治療までを「一気通貫」で繋ぐ2つの革新的な医療イノベーションで挑んだ。

まず、潜在的なリスクを可視化するために開発されたのが、「ホーム心臓ドック®」である。
同サービスは、国内23の大学病院でも活用されている医療機器(メディカル品)を一般向けのヘルスケア製品に内蔵した革新的なシステムであり、この高度なメディカル品質の社会実装こそがココロミルの唯一無二の強みとなっている。

ホーム心臓ドックpro新モデルkokologMD

ユーザーは自宅で小型のウェアラブル心電計を胸に貼るだけ。9〜24時間にわたり睡眠を含む日常生活や運動中の心電図データを取得することで、隠れた心疾患の兆候を高精度にキャッチする。
その異常検知率は驚異のおよそ36%。一般的な健診の3倍以上の精度を誇る。さらに、一度の検査で心臓病だけでなく、現代人が抱える「睡眠障害」や「心の不調」という3つのリスクを同時に検知できる革新性を持つ。

そして、病院の順番待ちを解消するのが、使い捨て精密検査機器「eclat(エクラ)」だ。

医療機関向け心電計eclatのイメージ図

この機器の登場により、医療機関側は運用のハードルを低減させ、順番待ちをなくすことに成功。今まで検査を受けられなかった層へ迅速にアプローチできるようになった。国内の医療機関から圧倒的な支持を集め、2024年11月の販売開始からわずか1年半で、すでに30,000台以上を出荷するヒットプロダクトとなっている。

一般的なヘルスケア企業や医療機器メーカーは、検査か機器提供のどちらか一方のフェーズにとどまることが多い。しかしココロミルは、自宅での検査(ホーム心臓ドック)から病院での精密検査(eclat)、そしてオンラインクリニックや紹介状を通じた治療までをシームレスに繋ぐ、唯一無二のプラットフォームを構築したのである。

■ 創業2年。医療ビッグデータを武器に「世界で1億人の命を救う」

スタートアップでありながら、ココロミルは創業からわずか2年ほどで「第二種医療機器製造販売業」の許可や「ISO13485」などの厳しい医療インフラの許認可・認証を次々と取得してきた。その確かな技術と信頼を背景に、現在では全国40都道府県の医療機関で同社の仕組みが採用されている。

ココロミルが見据える未来は、現在の精密検査市場の獲得(顕在市場)だけではない。「ホーム心臓ドック」を入り口として未検査層を医療へと接続し、市場そのものを拡大していく潜在需要の創出である。

そしてその先にあるのは、蓄積された膨大な時系列データや読影データを起点とした、医療ビッグデータビジネスへの展開だ。保険事業や予防医療への応用、さらには共同研究や海外進出を通じて、中長期的な競争優位性を形成しようとしている。

ピッチの最後、代表は力強い言葉でスピーチを締めくくった。

「テクノロジーと仕組みの力で、今まで救えなかった、世界で1億人の命を救う。私たちの挑戦は、まだ始まったばかりです」

母との別れという一個人の「後悔」から始まった挑戦は、いまや日本の、そして世界の医療インフラをアップデートする壮大なイノベーションへと進化を遂げている。

ファイナル進出した12社

ピッチコンテストの様子

【会社概要】

  • 社名: 株式会社ココロミル
  • 事業内容: ウェアラブル心電計を用いた長時間心電図解析サービス「ホーム心臓ドック®」の運営、使い捨て精密検査機器「eclat」の製造・販売。
  • 主な取得許認可: 第二種医療機器製造販売業、医療機器製造業、高度管理医療機器販売業・貸与業、ISO13485:クラスII

■ 「B Dash Camp 2026 Spring in Sapporo」 開催概要

  • 開催日程:2026年5月20日(水)〜22日(金)
  • 開催場所:札幌市内(招待制)
  • 主催:B Dash Ventures株式会社
  • イベント詳細https://camp.bdashventures.com/sapporo/

■ 関連リンク

ホーム心臓ドックpro サービス詳細
https://homeheart.health/products/homeheart-pro01

医療機関向け心電計eclat サービス紹介
https://kokoromil.com/eclat/

株式会社ココロミル サービスサイト
https://kokoromil.com/service/

※本取り組みの公式発表(プレスリリース原文)は、ニュース配信として別途公開しています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000127.000098284.html

本ストーリー、および製品に関するお問い合わせ・取材のお申し込みは、株式会社ココロミル 広報担当までお願いいたします。