Column
ヘルスケアに関するコラム
2025年6月17日
【訃報】長嶋茂雄さん死去 心房細動と脳梗塞のリスクとは?最新予防法も紹介

監修:循環器専門医師 磯谷善隆先生
2025年6月3日、“ミスタープロ野球”として親しまれた長嶋茂雄さんが肺炎のため亡くなりました。昭和・平成・令和と3時代をまたぎ、日本中に希望と勇気を与えた国民的スターの訃報に、列島は深い悲しみに包まれています。
脳梗塞の原因となった「心房細動」知られざる病の影
長嶋さんは、過去に脳梗塞を発症しています。その原因とされているのが「心房細動(しんぼうさいどう)」です。 心房細動とは、心臓の上部にあたる心房が小刻みに震えるように動く不整脈の一種です。この異常なリズムにより、心房の中に血液が滞留しやすくなり、血液の塊である「血栓」が形成されやすくなります。これが血流に乗って脳に運ばれ、脳の血管を塞いでしまうと「脳塞栓症」、すなわち脳梗塞を引き起こすのです。
サッカー日本代表の元監督・イビチャ・オシムさんも同様に、心房細動による脳梗塞を発症しており、高齢者に限らず誰にでも起こりうる疾患として注目されています。
心疾患は日本人の死因第2位 がんに次ぐ深刻な健康リスク
厚生労働省の「令和5年人口動態統計(速報)」によると、日本人の死因の第1位は依然として悪性新生物(がん)ですが、それに次いで多いのが心疾患です。これは全死亡者のうち約15%が心疾患によって命を落としていることを意味し、深刻な国民病の一つであることがわかります。
さらに注目すべきは、心疾患の患者数が年々増加している点です。高齢化の進行や生活習慣の変化により、心房細動などの不整脈、狭心症、心筋梗塞といった心疾患にかかる人が増えており、医療現場でも早期発見と予防の重要性が強く叫ばれています。
自覚症状がない「サイレントキラー」心房細動
しかし、心房細動で恐ろしいのが、多くの人は自覚症状がないまま進行すること。 動悸や息切れといった症状が現れることもありますが、「知らない間にリスクが高まり、ある日突然脳梗塞に」といったケースも珍しくありません。
特に高齢者や高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病を抱える方、喫煙者、家族に心臓病歴がある方は、早期発見と管理が重要。また、定期的な検査を受けていないと見逃されやすい疾患です。 だからこそ、日頃から心電図データを確認する習慣を持ち、自身の心臓の状態を把握することが重要です。
近年では「ホーム心臓ドック®」のように、自宅で簡単に心電図検査ができるサービスも登場しており、病気の“見逃し”を防ぐ新しい手段として注目されています。
【2025最新】自宅でできる予防策!心房細動のチェック方法とは
長嶋茂雄さんが発症した脳梗塞、その原因とされている心房細動のリスクを早期に察知できるのが、株式会社ココロミルが提供する【ホーム心臓ドック®】です。
「ホーム心臓ドック®」とは?
「ホーム心臓ドック®」は、自宅で簡単にできる心電図検査サービス。手のひらサイズのウェアラブル心電計を装着し、8時間~24時間の心電図データを記録。それを専門医が解析することで、不整脈など隠れた心疾患リスクを早期発見することができます。
「ホーム心臓ドック®」には大学病院や医療機関でも採用されている高精度な機器を使用しており、従来の健康診断では10.3%に留まっていた不整脈の検出率を37%という高精度で発見しています。 「ホーム心臓ドックpro」では、隠れた心疾患のほか、睡眠の質や睡眠時無呼吸症候群(SAS)、ストレス状態まで可視化できます。
これらも放っておくと、重篤な病気や突然死につながるリスクになる可能性があります。
「ホーム心臓ドック®」こんな方におすすめ
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症をお持ちの方
- 40代以上の方
- 忙しくて病院に行く時間が取れない方
- 心臓病の家族歴がある方
- 心房細動や不整脈が気になる方
- 心臓バクバクしたり動悸が気になる方
- 睡眠の質や日中の眠気に悩んでいる方
心房細動による脳梗塞は、早期に気づき、適切に管理すれば予防できる疾患です。 「ホーム心臓ドックpro」を活用して、ご自身や大切な人の命を守る一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
・「ホーム心臓ドックPro」(不整脈、睡眠、ストレスを検出) ¥19,800
通常販売URL:https://homeheart.health/products/homeheart-pro01
・「ホーム心臓ドック®」(不整脈を検出) ¥19,800
通常販売URL: https://homeheart.health/products/homeheart01
ホーム心臓ドックについてより詳しくはこちら →ホーム心臓ドック®についてさらに詳しく見る
野球界の象徴として歩んだ長嶋茂雄さんの人生
1936年、千葉県に生まれた長嶋さんは、立教大学から読売ジャイアンツに入団し、1年目から本塁打王と打点王を獲得。天覧試合での劇的なサヨナラホームランは、日本野球史に残る名場面として今も語り継がれています。 現役引退後は監督としてチームを牽引。
松井秀喜さんなどの名選手を育て上げ、プロ野球人気を不動のものにしました。「失敗さえも人を楽しませたい」と語っていたように、すべてのプレーにエンターテインメント性を宿していた長嶋さんの姿勢は、多くのファンの心に刻まれています。
「3」の日に旅立った“ミスタープロ野球”への追悼
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長嶋さんは、選手時代の背番号と同じ「3」がつく6月3日、都内の病院でその生涯に幕を下ろしました。2022年に自宅で転倒し脳内出血が確認されてからは入退院を繰り返していたものの、体調の良い日は外出するなど、最後まで“前を向く姿勢”を貫いていました。
野球だけでなく、命に関わる病と向き合ってきた長嶋さんの姿は、医療啓発の観点からも大きな意味を持ちます。長嶋茂雄さんが遺したものは、野球の記録や名言だけではありません。その生き方と病との向き合い方は、私たちに「命と健康の尊さ」を改めて教えてくれました。
心房細動による血栓リスク 日々の予防が命を守る

ホーム心臓ドック®
健康を守るには、「症状がないから大丈夫」ではなく、「症状がないうちにチェックする」ことが何より大切。 自宅で手軽に心電図検査ができる「ホーム心臓ドックpro」なら、病院に行く時間が取れない方でも心房細動の兆候を早期に察知することが可能です。
手軽なサービスを最大限活用し、健康を“守る”から“見つけに行く”が、健康管理におけるこれからのスタンダードです。