ヘルスケアに関するコラム
2026年7月27日
寝起きに心臓がバクバクする原因は?放置危険な不整脈の見分け方と対処法
「朝起きると突然、胸が激しくドキドキして息苦しい」
「怖い夢を見たわけでもないのに、寝起きに心臓がバクバクしている」
このような症状に不安を感じていませんか?
本記事では、寝起きに心臓がバクバクする主な原因から、危険な症状の見分け方、健康診断では分からない「隠れた心不調」を見つけ出す方法まで、公的な医学ソースをもとに詳しく解説します。
朝、目が覚めた瞬間に心臓がバクバク…これって大丈夫?
朝の動悸は、単なる睡眠不足やストレスによる一時的な「自律神経の乱れ」であることも多い一方で、適切な治療が必要な心臓疾患(不整脈など)や睡眠時無呼吸症候群のサインである可能性も隠れています。
さらに厄介なのは、「病院や健康診断の短時間の検査では異常が見つかりにくい」という点です。
なぜ?寝起きに心臓がバクバク(動悸)する4つの主な原因

人間の体は、睡眠中から起床にかけて体内環境が大きく変化します。寝起きに動悸が起こる代表的な原因は以下の4つです。
【寝起きの動悸を引き起こす主な要因】
├─ 1. 自律神経の切り替え(交感神経の急上昇)
├─ 2. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)による低酸素
├─ 3. 隠れた心臓疾患(期外収縮・心房細動など)
└─ 4. 生活習慣・体内環境(低血糖・脱水・カフェイン)
1. 交感神経への急激な切り替え(自律神経の乱れ)
睡眠中は体を休める「副交感神経」が優位ですが、起床前後に向けて体を活動モードにするため「交感神経」が活性化し、血圧や心拍数を上昇させるホルモン(コルチゾールやアドレナリン)が分泌されます。
慢性的なストレスや過労、睡眠不足があると、このスイッチの切り替えが過敏になり、起床時に交感神経が急激に跳ね上がって強い動悸を感じやすくなります。
2. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に気道が塞がり無呼吸状態が繰り返されると、体内の酸素濃度が低下します。脳や心臓は「酸素を全身に届けなければ」と判断し、心拍数と血圧を無理やり引き上げます。
その結果、目が覚めた瞬間に激しい心臓のバクバクや息苦しさを感じることになります。
参考:日本循環器学会「循環器疾患における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン」
3. 心臓・循環器系の疾患(期外収縮・心房細動など)
一時的なものではなく、心臓の電気信号に異常が起きる「不整脈」が朝方に発生しているケースです。
| 不整脈の種類 | 主な症状と特徴 |
| 期外収縮(きがいしゅうしゅく) | 一瞬ドクンと飛ぶ感じや、脈が跳ねるような不快感。健常者にも多いが頻発は注意。 |
| 心房細動(しんぼうさいどう) | 脈が完全にとんでもなくバラバラになり、激しいバクバク感や疲労感を伴う。脳梗塞のリスクを高める。 |
| 発作性超室性頻拍 | 突然、運動もしていないのに心拍数が120〜200回/分近くまで急上昇する。 |
4. 低血糖・脱水・カフェイン・アルコール
- 夜間の低血糖: 夕食の摂り方やダイエット等により睡眠中に血糖値が下がりすぎると、血糖値を上げようとしてアドレナリンが分泌され、動悸や冷や汗を伴って目が覚めます。
- 脱水状態: 睡眠中はコップ1〜2杯分の汗をかきます。水分不足で血液がドロドロになると、心臓は血液を送るためにより強く速く拍動します。
- アルコール・カフェイン: 就寝前の飲酒は代謝の過程で交感神経を刺激し、早朝の動悸の原因になります。
不整脈についてはこちらの記事もあわせてお読みください。
健診で「異常なし」と言われても安心できない理由とは?
寝起きの動悸に悩み、病院で心電図をとったり健康診断を受けたりしても、「異常はありません、様子を見ましょう」と言われた経験はありませんか?
実は、従来の医療検査には構造的な「盲点」が存在します。
【一般的な検査の限界】
病院で行う標準的な心電図検査は**「わずか10秒〜数分間」**程度です。
また、24時間ホルター心電図であっても、重い機器を装着するストレスや「たまたま検査日に症状が出なかった」という理由で、全体の約8割の不整脈・異常数値が見逃されてしまうケースがあると言われています。
特に「寝起き」「夜間」といった特定のタイミングだけで起こる心拍異常や自律神経の乱れは、日中のクリニック受診時の検査では捉えきれないのが実情です。

【体験談】「毎朝のバクバク」に悩んでいたココロミル社員のリアルな話
ここで、実際に「寝起きの胸のバクバク」に長年苦しんでいた弊社(株式会社ココロミル)社員の体験談をご紹介します。
【体験談】「ストレスのせい」だと思い込んでいた朝の動悸
(30代・男性)のケース
数年前から、週に2〜3回ほど「朝起きると心臓が激しく波打つようなバクバク感」に襲われていました。「昨日仕事で疲れていたからかな」「自律神経が乱れているだけだろう」と自分に言い聞かせ、毎年の健康診断でも心電図はいつも「異常なし」。
しかし、バクバクする頻度が少しずつ増え、朝起きるのが恐怖に感じるように…。
そこで「ホーム心臓ドックpro」を使って、自宅で寝ている間から起床時までの心電図と自律神経データを長期間可視化してみたところ、驚くべき結果が出ました。
なんと、「睡眠中から明けていく時間帯にかけて、自律神経のバランスが極端に崩れ、それに連動して期外収縮(不整脈)が連発していた」ことが判明したのです。
単なる思い込みやストレスではなく、客観的な「データ」として自分の心臓と自律神経の状態を把握できたことで、提携医療機関をスムーズに受診。適切な生活改善と経過観察のアドバイスを受け、今では朝の不安から解放され、安心して目覚められるようになりました。
隠れた心臓リスクと自律神経を見逃さない「ホーム心臓ドックpro」とは?
「病院に行くほどではない気がするけれど、朝のバクバクが気になる」
「健診では異常なしと言われたけれど、本当の原因を知りたい」
そのような方のために、株式会社ココロミルが提供しているのが「ホーム心臓ドックpro」です。
自宅でできる心電図検査「ホーム心臓ドックpro」とは
“自分ではわからない心身の状態や健康リスク”を自宅で手軽に調べられる方法があります。
「ホーム心臓ドックpro」は、自宅でできる心電図解析サービスで、胸に小型心電計を貼り、一晩眠っている間に
- 心拍や突然死リスクにつながる不整脈などの心疾患
- 睡眠の質、睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- 交感神経・副交感神経
- ストレスの兆候
をまとめて検査できます。
内蔵の心電計は大学病院でも使われている高精度なウェアラブル心電計。さらに、結果は専門の医療従事者が解析し、わかりやすいレポートにしてお送りします。
⇒自分の状態を知りたい方はこちら
忙しい中でも手軽に検査ができ、気になる方はそのままオンラインクリニックの受診も可能。万が一の場合は、大学病院への紹介状もお渡しできます。

自分の状態を知りたい方は、ホーム心臓ドックproでチェックしてみるのがおすすめです。
病院の待合室で長時間待つ必要もなく、ご自身の「いつものベッド」で寝ている間の心臓の動きと自律神経の揺らぎを可視化。寝起きに起こるバクバクの正体が「心臓疾患のリスク」なのか「自律神経の過剰反応」なのか等をはっきりと確認することができます。
今すぐできる!寝起きの動悸を和らげるセルフケアと対処法
もし朝起きて心臓がバクバクし始めたら、まずは焦らず以下のステップを試してみてください。
1. 朝バクバクした瞬間の緊急対処法
- 体を動かさず、横になったまま深呼吸: 息を吸うことよりも「ゆっくり吐くこと」を意識します(4秒吸って、8秒かけて吐く)。息を吐く動作が副交感神経を刺激し、心拍数を下げます。
- 冷たい水を一口飲む: 水を飲み込む刺激(嚥下刺激)により、迷走神経が働いて交感神経の興奮が鎮まります。
2. 日頃の予防・生活習慣ケア
- 就寝前のスマホ・パソコンを控える: ブルーライトは交感神経を高め、睡眠中の自律神経リズムを破壊します。
- ぬるめのお風呂(38℃〜40℃)に浸かる: 就寝の90分前にゆったり入浴することで、副交感神経への切り替えがスムーズになります。
- 枕の高さと寝姿勢の見直し: 横向き寝にすることで気道が確保され、睡眠時無呼吸による動悸を予防しやすくなります。
危険!すぐに医療機関(循環器内科)を受診すべき症状

寝起きの動悸に加えて、以下のような症状が伴う場合は、重大な心臓疾患や脳血管障害の前兆である可能性があります。我慢せず、速やかに循環器内科などの専門医を受診してください。
- 強い胸の痛み、締め付け感、押し潰されるような圧迫感がある
- 息切れ・激しい呼吸困難を伴う
- めまい、立ちくらみ、意識が遠のく感覚(失神)がある
- 脈をとったときに、完全に不規則(脈が飛びまくる、バラバラ)である
- 動悸が何十分も治まらず、冷や汗が止まらない
よくある質問(Q&A)
寝起きの動悸で病院に行く場合、何科を受診すればいいですか?
A. まずは「循環器内科」を受診することをお勧めします。心臓の構造や電気信号(不整脈)に問題がないかを専門的に調べてもらうためです。心臓に問題がないことが確認された場合、心療内科や睡眠外来、更年期障害に対応する婦人科などを案内されることがあります。
ストレスや精神的なものが原因でも、本当に心臓がバクバクするのですか?
A. はい、十分にあり得ます。ストレスを感じると脳から指令が出され、交感神経を刺激する「アドレナリン」や「コルチゾール」というホルモンが大量に分泌されます。これにより、心臓のポンプ機能が強制的に加速され、実際に心拍数が上昇して動悸を感じます。
市販の漢方薬や「救心」などは寝起きの動悸に効きますか?
A. 自律神経の乱れや一時的なストレス・不安が原因である場合、生薬や漢方薬(柴胡加竜骨牡蛎湯など)で症状が和らぐこともあります。ただし、不整脈や狭心症などの根本的な心不調がある場合、市販薬だけでは原因解決になりません。まずは検査を行い、自身の状態を正確に把握することが最優先です。
寝起きに心臓がバクバクしても、すぐ治れば問題ありませんか?
短時間で治まり、胸痛、息苦しさ、めまいなどがなければ、必ずしも重大な病気とは限りません。ただし、何度も繰り返す、脈が不規則、頻度や強さが増している場合は、循環器内科へ相談してください。
寝起きの心拍数はどのくらいなら危険ですか?
心拍数だけでは緊急性を判断できません。安静にしても極端に速い状態が続く、リズムが不規則、胸痛や失神などを伴う場合は早急な対応が必要です。
寝不足で朝に動悸が起こることはありますか?
寝不足やストレスによって、心拍や自律神経の調節に負担がかかり、動悸を感じやすくなる可能性はあります。ただし、寝不足に心当たりがあっても、不整脈などを否定することはできません。
寝起きの動悸は自律神経の乱れですか?
自律神経が関係する場合はありますが、症状だけで断定できません。不整脈、睡眠時無呼吸症候群、甲状腺疾患、薬の影響なども考えられます。
病院の心電図で異常なしなら安心ですか?
検査中に症状が出ていなければ、発作性の不整脈を記録できない場合があります。症状を繰り返す場合は、医師へ持続時間や頻度を伝え、長時間心電図検査が必要か相談してください。
まとめ:寝起きのバクバクを放置せず、自分の心筋の声を聴こう
寝起きの心臓のバクバクは、体からの「SOS」や「メッセージ」です。
- 単なる自律神経の乱れや一時的な疲れであるケース
- 睡眠時無呼吸症候群や、隠れた不整脈(心房細動など)が潜んでいるケース
これらを自己判断で放置したり、「健康診断で異常がなかったから」と諦めたりしてしまうのは非常に危険です。
まずは日常の生活習慣を見直しつつ、自分の心臓が睡眠中や起床時にどのような動きをしているのか、一度可視化してみませんか?
株式会社ココロミルの「ホーム心臓ドックpro」なら、ご自宅で過ごす普段通りの時間の中で、隠れた心不調や自律神経のリアルな状態を正確に捉えられます。朝、心地よく目覚められる毎日を取り戻す第一歩として、ぜひご活用ください。
参考資料・ソースURL
- 厚生労働省「睡眠対策・健康づくりのための睡眠ガイド2023」
- 日本循環器学会「不整脈の症状は?」
- 日本循環器学会「携帯型/装着型心電計の適切使用に関するコンセンサスステートメント」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠時無呼吸症候群」
- 総務省消防庁「救急安心センター事業 #7119」
- PubMed「A circadian rhythm in heart rate variability contributes to the increased cardiac sympathovagal response to awakening in the morning」
- PubMed「Associations between the cortisol awakening response and heart rate variability」
- MSDマニュアル「甲状腺機能亢進症」
- 株式会社ココロミル「ホーム心臓ドック」
- 株式会社ココロミル「ノンレム睡眠とレム睡眠の違い・役割とは」
本記事の医療情報の作成・確認体制・監修
本記事は、心疾患・循環器領域の医療機器メーカーである株式会社ココロミルが運営しています。
内容は、社内の編集チームが作成し、公開前に薬事・品質管理チームが確認しています。
内容確認:株式会社ココロミル 薬事・品質管理チーム
- 薬機法担当/医療機器最高技術責任者(CTO)
総括製造販売責任者・管理責任者・国内品質業務運営責任者:岡庭 貴志 - 製造販売業管理監督者:林 大貴
- 安全管理責任者:髙橋雄太
- 製造業責任技術者:白築 直樹
薬機法・医療広告ガイドラインに配慮し、誤解を招く表現がないようチェックを行っています。
詳しくは、医療情報発信ポリシーでもご確認いただけます。
参考にしている主な情報源
本記事の内容は、次のような信頼できる情報を参考にしています。
- 厚生労働省など行政機関の資料・統計・ガイドライン
- 日本循環器学会などの学会が公表する診療ガイドライン・声明
- ピアレビューを経た医学・科学論文
- 大学・公的研究機関の研究成果 など
必要に応じて内容を見直し、重要な更新があれば記事を改訂します。
情報のご利用にあたって
本記事は、心疾患・循環器疾患などに関する一般的な情報提供・啓発を目的としており、
特定の方の診断や治療方針の決定、医療行為の代わりにはなりません。
胸の症状や動悸、不整脈を指摘されたことがある方、体調に不安のある方は、
この記事だけで判断せず、必ず医師・医療機関にご相談ください。
本記事をもとに、自己判断で受診を控えたり、治療・服薬を中止・変更することはお控えください。

