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睡眠について学ぶ

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは? 睡眠中のリラックス状態とは?

睡眠時無呼吸症候群は眠り出すと呼吸が止まってしまう病気です。

1時間あたり10秒以上の呼吸停止が20回以上出現するような中等症・重症の睡眠時無呼吸症候群を放置すると、心筋梗塞・脳梗塞・生活習慣病・眠気による事故などを引き起こし、死亡率が非常に高くなるため、すぐに治療が必要です。(厚生労働省 e-ヘルスネットより)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-026.html

当社では睡眠中の自律神経状態を心拍から読み取り、副交感神経が優位でない状態を、「睡眠中リラックスできていない」と定義しています。

この状態を不眠予備軍と考えています。不眠が続くと日中にさまざまな不調が出現するようになります。倦怠感・意欲低下・集中力低下・抑うつ・頭重・めまい・食欲不振など多岐にわたります。

​SAS(睡眠時無呼吸症候群)だと何が怖いのか?

SASによる弊害は2つに分けられます。

1.昼間でも眠い
日中の過度の眠気により、仕事でも勉強でも、あなたのパフォーマンスは上げにくくなります。
危険を伴う業務を行っている方は、仕事中の事故を避けるためにも改善が必要です。

2.他の生活習慣病などの合併
特に、生活習慣病の合併が多く、SASによって引き起こされる可能性が高くなります。
・約50%が高血圧
・約65%が糖尿病

また、日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020」では、
・約50%が心不全
・動脈硬化など、心血管疾患
・メタボ
となっています。また、SASと心不全は相互に悪い作用があると書かれています。

いかに毎日の生活で損をしているか!

​ただ、いびきがうるさいだけでは無いのです。
「検査は受けてみたいけど、指とか腕とかに機械をつけると寝れない」という方、胸に貼るだけで自宅で簡単にできる、ココロミル検査をお勧めします。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)は改善できるの?

睡眠時無呼吸は、加齢とともに発生しやすくなります。ココロミル検査の今までの結果では、少ない方でも1晩に数回は睡眠時無呼吸の可能性のある特徴的な心拍変動がみられています。

多い方だと、特定の1時間に15~30回以上の無呼吸が推測されます。しかし、睡眠中ずっと出ているひとは稀で、横向き寝になると消えています。​

​ココロミル検査では、特定の時間帯(1時間あたり)に20回以上の無呼吸を疑う心拍数の変化が発生した場合にB判定、40回以上の場合にC判定としています。

SASの判定が B以上の方で、昼間に過度の眠気を頻繁に感じられる方は、スリープクリニックの受診をお勧めします。

睡眠の質が悪い!

ココロミル検査では、SASの有無に関わらず睡眠中の自律神経解析を行っています。
SASのある方は、必ずと言っていいほど睡眠中に交感神経が優位(休めていない)という結果になっています。

一方、SASの無い方でも睡眠中にリラックス状態を示す副交感神経が低下している方がいます。
逆に、起きているときに副交感神経が優位になっていることもあります。

カウンセリングで「昼間に強い眠気を感じることは多いですか?」と伺うと、感じていることをご本人も自覚されています。

睡眠中リラックス状態は、大阪公立大学 教授 倉恒先生の理論にもとづき、

①覚醒時に、交感神経(LF)/副交感神経(HF)比が1以上
②睡眠時に、交感神経(LF)/副交感神経(HF)比が1以下
③睡眠時に、睡眠時HF/覚醒時HF比が3以上
④睡眠時間が5時間以上

という指標から判定しています。

B判定、C判定の方は、上記の指標の複数が基準を満たしていません。 B,Cの多くは、②と③に問題があります。
マインドフルネスやアロマ、サプリなど、あなたに合った方法で改善を習慣付けてください。

レポートのみかた

A判定

・睡眠時無呼吸症候群(SAS)
無呼吸が全くみられないか、軽度の無呼吸までしかみられ無かった場合です。

・睡眠中リラックス状態
​睡眠時間が5時間以上で、睡眠中の副交感神経が十分優位であった場合です。

B判定

・睡眠時無呼吸症候群(SAS)
1時間に20回以上の無呼吸がみられた時間帯があったことを示しています。

・睡眠中リラックス状態
​睡眠時間が5時間未満か、睡眠中の副交感神経が十分優位でないことを示しています。

C判定

・睡眠時無呼吸症候群(SAS)
1時間に40回以上の無呼吸がみられた時間帯があったことを示しています。

・睡眠中リラックス状態
​睡眠中、ほぼ常に交感神経が優位であったことを示しています。

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